# Azure VMを停止しても料金がかかる条件とは

## 目次

1. はじめに

2. Azure Virtual Machinesとは

3. Azure VMの停止と関連する料金の仕組み

    3-1. 停止状態と割り当て解除の違い

    3-2. 停止(割り当て解除)にする方法

4. 停止時の料金が発生する条件

    4-1. ストレージ料金

    4-2. IPアドレス関連の料金

    4-3. ライセンス費用

5. リソースの効率的な管理方法

    5-1. 自動停止設定

    5-2. Azure Cost Managementの活用

6. まとめ

## 1. はじめに

Azure Virtual Machines（Azure VM）は、Microsoft Azureが提供する柔軟なクラウドコンピューティングリソースです。これにより、仮想マシンを実行して、さまざまなアプリケーションを実行できます。しかし、注意しないと、VMを使用していないときでも予期しない料金が発生することがあります。この記事では、Azure VMが停止していてもなぜ料金が発生するのか、どのように料金を削減できるのかについて詳しく解説します。

## 2. Azure Virtual Machinesとは

Azure Virtual Machinesは、一般的にクラウドコンピューティングの一部として利用される仮想マシン（VM）サービスです。ユーザーは、必要に応じてWindowsまたはLinuxがインストールされた仮想マシンを作成し、それを拡張可能なITリソースの一部として活用できます。便利ではあるものの、利用方法や管理が不十分だと無駄なコストが発生します。

## 3. Azure VMの停止と関連する料金の仕組み

### 3-1. 停止状態と割り当て解除の違い

Azure VMには「停止状態」と「割り当て解除」の2つの異なる概念があります。これらを正しく理解することが、無駄な料金を回避するために重要です。

- **停止状態**: VMをAzureポータルやRDP接続などからシャットダウンすることでこの状態になります。この場合、仮想マシンは「停止中」ですが、ハードウェアリソース（CPUやメモリ）はまだ割り当てられたままであり、その分の料金が発生します。

- **割り当て解除**: Azureポータルから「停止」ボタンを押して「割り当て解除」状態にすると、計算リソースは解放され、これに関連する料金は停止します。ただし、他のリソースは料金が発生する場合があります。

### 3-2. 停止(割り当て解除)にする方法

Azureポータルから仮想マシンを選択し、上部の「停止」ボタンを使用することで、VMを停止(割り当て解除)にすることができます。これにより、割り当てられていた計算リソースが解放され、Azureがリソースを他のユーザーに割り当てることも可能になります。ただし、ストレージやIPアドレスの料金などが引き続き発生する場合があります。

## 4. 停止時の料金が発生する条件

Azure VMを「停止(割り当て解除)」に設定したとしても、一部のリソースは料金がかかる場合があります。それらについて具体的に見ていきます。

### 4-1. ストレージ料金

VMに接続されているOSディスクやデータディスクに対しては、VMが停止していても使用量に応じたストレージ料金が発生します。Azureではマネージドディスクやスナップショットが一般的に使用され、これらのリソースは稼働状態に関わらず料金対象となります。

### 4-2. IPアドレス関連の料金

Azureで使用されているパブリックIPアドレスには、固定IP（静的IP）と動的IPの2種類があります。特に**静的パブリックIPアドレス**は、VMが停止している場合にも料金が発生することがあります。

- **静的IPアドレス**: VMに明示的に割り当てたIPアドレスは、使用中か否かに関わらず常に確保された状態となり、停止中も料金がかかります。

- **動的IPアドレス**: これは使用時のみ請求されます。

### 4-3. ライセンス費用

特定のオペレーティングシステム（例：Windows Server）やソフトウェア（例：SQL Server）は、利用しているライセンスに基づいて料金が発生します。これらはVMの稼働状況に関わらず課金されることがあるため、無駄なライセンスの見直しを考慮することが大切です。

## 5. リソースの効率的な管理方法

### 5-1. 自動停止設定

Azureでは、自動的にVMを停止するスケジュールを設定することができます。これによって、業務時間外などに無駄なリソースを消費することが減り、費用対効果を上げることができます。Azureポータルから容易に設定可能で、スクリプトを使用したよりカスタムな自動化も脚光を浴びています。

### 5-2. Azure Cost Managementの活用

Azure Cost Managementは、Azureリソースの使用状況と費用の管理を行うためのツールです。この機能を使用することで、どのリソースが費用を消費しているのかを詳しく分析し、より効率的なリソースの管理が可能になります。特に、無駄なストレージやアイドル状態のリソースの特定に効果的です。

## 6. まとめ

Azureで仮想マシンを利用する際には、停止状態にするだけではなく、正確に「割り当て解除」してから管理することが大切です。また、停止中も発生する料金要素—ストレージ、IPアドレス、ライセンス費用—をしっかりと理解して効率的にリソースを管理することで、全体的なコストを削減することができます。Azure Cost Managementを活用して総合的な管理を行い、効果的にITリソースを使い続けましょう。

Azure VMを停止しても料金がかかる条件とは

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）