# WebJobsのスケジューリングをApp Serviceで設定する方法

## 目次

1. はじめに

2. WebJobsとは？

3. スケジューリングの方法

    1. ポータルを使用したスケジューリング

    2. cron式でのスケジューリング

4. コードでスケジューリングを設定する方法

5. Azure Functionsとの違い

6. 注意点とベストプラクティス

7. まとめ

## 1. はじめに

App ServiceのWebJobsは、あなたのアプリケーションがバックグラウンドタスクを実行できるようにする強力なツールです。このガイドでは、WebJobsのスケジューリングを具体的に設定する方法を、Azureポータルを使用する方法やcron表記の活用から、プログラム内での設定まで詳細に説明します。

## 2. WebJobsとは？

WebJobsはMicrosoft Azureの機能であり、.NET、Java、Pythonなどで書かれたスクリプトやプログラムを実行できるバックエンドのタスク処理フレームワークです。例えばファイル処理、キュー処理、メール送信などを定期的に自動化したい場合に役立ちます。

## 3. スケジューリングの方法

WebJobsは、トリガー付きとトリガーなしの2種類がありますが、本記事ではトリガー付き（スケジュールされた）WebJobsに焦点を当てます。

### 3-1. ポータルを使用したスケジューリング

Azureポータルで直接WebJobsのスケジュールを設定できます。以下は手順です。

1. Azureポータルにサインインし、リソースグループから既存のApp Serviceアプリを選択します。

2. サービスメニューから「WebJobs」を選択し、「追加」ボタンをクリックします。

3. 「トリガー」に応じて適切なスケジュールをcron式で入力します。

4. 「トリガータイプ」として「スケジュール済み」を選び、詳細のスケジュール設定を行います。

5. 設定を保存し、WebJobsが設定したスケジュールで実行されることを確認します。

### 3-2. cron式でのスケジューリング

cron式は、スケジュールを細かく設定するのに便利な記法です。以下にその基本構文を示します。

```

{second} {minute} {hour} {day} {month} {day of week}

```

例:

- 毎日午前3時に実行する場合: `0 0 3 * * *`

- 毎週月曜日の午前2時に実行する場合: `0 0 2 * * 1`

cron式は非常に柔軟で、ほぼあらゆるスケジュールを記述できます。

## 4. コードでスケジューリングを設定する方法

コード内でスケジュールを設定するには、通常、`TimerTrigger` を使用します。以下にC#での具体例を示します。

```csharp

[FunctionName("ScheduledFunction")]

public static void Run([TimerTrigger("0 */5 * * * *")] TimerInfo myTimer, ILogger log)

{

    log.LogInformation($"C# Timer trigger function executed at: {DateTime.Now}");

}

```

上記の例では、5分ごとにタスクが実行されるように設定しています。

## 5. Azure Functionsとの違い

WebJobsとAzure Functionsはどちらもバックグラウンドタスクを実行しますが、以下の点で異なります。

- **WebJobs:** App Serviceに依存し、既存のアプリケーションの一部として実行されます。

- **Azure Functions:** Serverlessコンピューティングモデルを使用し、個別の実行環境でスケールしやすいのが特徴です。

どちらを選ぶかは、アプリケーションの要件や拡張性、管理の容易さによります。

## 6. 注意点とベストプラクティス

- **Resource Management:** 定期タスクはリソースを消費するため、適切なスケジューリング管理が必要です。

- **Error Handling:** タスク失敗時のリカバリー戦略やログの収集を事前に設計しておくことが重要です。

- **Monitoring**: Azure Monitorなどを使用して、WebJobsの動作をリアルタイムで監視します。

## 7. まとめ

WebJobsは、バックグラウンドタスクを効率的に管理するための強力なツールです。Azureポータルとcron式を使ったスケジューリングにより、容易に自動化が可能です。そして、正しい設定と管理により、Webジョブはアプリケーションの機能を大いに補完します。効率的な管理と適切な監視で、WebJobsを最大限に活用できます。

これでWebJobsのスケジューリングに関する理解が深まったことを願っています。

WebJobsのスケジューリングをApp Serviceで設定する方法

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