# CloudFront が「502 Bad Gateway」になるときのオリジン設定の確認方法

## 目次

1. 502 Bad Gateway エラーとは

2. CloudFrontの役割と基本的なオリジン設定

3. オリジン設定の確認手順

   1. オリジン設定の基本パラメータ

   2. 設定の確認ツールと方法

4. 502エラーの一般的な原因と解決策

   1. リクエストのタイムアウト

   2. SSL/TLS設定の不一致

   3. セキュリティグループの設定ミス

5. トラブルシューティングのベストプラクティス

6. まとめ

## 1. 502 Bad Gateway エラーとは

502 Bad Gateway エラーは、CloudFront がオリジンからの無効な応答を受け取ったことを示すステータスコードです。このエラーは、オリジンサーバーが応答を返せないか、またはCloudFront が受け取った応答が無効である場合に発生します。この問題を解決するためには、まずオリジンの設定を適切に確認し調整することが重要です。

## 2. CloudFrontの役割と基本的なオリジン設定

Amazon CloudFront は、コンテンツデリバリネットワーク（CDN）サービスとして、ユーザーにコンテンツを低レイテンシで配布する役割を担っています。オリジン設定は、CloudFront がどのサーバーからコンテンツを取得するかを定義します。オリジンとしては、S3 バケットや HTTP サーバー、Elastic Load Balancing を含むAmazonの各種サービスが指定可能です。

## 3. オリジン設定の確認手順

### 3-1. オリジン設定の基本パラメータ

以下の設定は、CloudFront のオリジン設定における重要なパラメータです。

- **ドメイン名**: コンテンツを取得するオリジンサーバーのドメイン。

- **プロトコル**: HTTP または HTTPS のどちらを使用するかを定義します。

- **ポート**: オリジンへの通信に使用するポート番号。（デフォルトではHTTPが80、HTTPSが443）

### 3-2. 設定の確認ツールと方法

AWSマネジメントコンソールを使用して、以下の手順でオリジン設定を確認します。

1. **CloudFront ディストリビューションを選択する**: AWS マネージメントコンソールにアクセスし、CloudFront のセクションから問題のディストリビューションを選びます。

2. **オリジンタブの確認**: [Origins] タブをクリックし、設定内容を確認します。

3. **必要な設定の確認**: ドメイン名、プロトコル、ポートなどの情報を元に、設定が正しいか確認します。

## 4. 502エラーの一般的な原因と解決策

### 4-1. リクエストのタイムアウト

CloudFront のデフォルトタイムアウト設定は60秒です。オリジンサーバーのレスポンス時間がこれを超えると、502エラーが発生することがあります。

- **解決策**: オリジンサーバーの性能を確認し、レスポンスタイムを最適化するか、必要であればCloudFrontの設定でチャーン度を増加させる。

### 4-2. SSL/TLS設定の不一致

SSL/TLS 証明書の不一致や、TLSバージョンの違いにより、CloudFront はオリジンとの接続を確立できない場合があります。

- **解決策**: オリジンサーバーのSSL設定およびTLSバージョンを確認し、必要であれば一致する証明書を設定します。

### 4-3. セキュリティグループの設定ミス

EC2インスタンスをオリジンとして使用している場合、セキュリティグループがCloudFrontからの通信を許可していない可能性があります。

- **解決策**: インバウンドルールを確認し、CloudFront用の適切なアクセスルールが設定されているかを確認します。

## 5. トラブルシューティングのベストプラクティス

- **ログの確認**: CloudFrontのログとオリジンサーバーのログをシステマティックにレビューし、特定のリクエストが失敗する原因を確認します。

- **モニタリングツールの活用**: AWS CloudWatch を利用して、メトリクスをトラッキングし、パフォーマンスのトレンドを分析します。

- **コミュニティとドキュメント**: AWS ドキュメントやコミュニティフォーラムを利用することで、類似の問題に対する解決策を見つけることができます。

## 6. まとめ

CloudFront の「502 Bad Gateway」エラーの多くは、オリジン設定の誤りに起因します。オリジンドメイン名、プロトコル、ポートを確認し、必要に応じてSSL/TLSの設定やセキュリティグループのルールを調整することで、これらの問題を解決することが可能です。問題が続く場合には、より詳細なトラブルシューティングとログの分析を通じて原因を特定すると共に、AWSのリソースを活用して解決を図りましょう。

CloudFront が「502 Bad Gateway」になるときのオリジン設定の確認方法

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