# GCP Cloud ConsoleでCloud Load Balancingを設定する方法

## 目次

1. はじめに

2. Cloud Load Balancingとは

3. 必要な事前準備

    3-1. Google Cloud Platformアカウントの作成

    3-2. プロジェクトの設定

    3-3. リソースの準備

4. Cloud Load Balancingの設定手順

    4-1. インスタンスグループの作成

    4-2. ロードバランサのタイプの選択

    4-3. ターゲットプールの作成

    4-4. 転送ルールとフロントエンドの設定

5. ヘルスチェックの設定

6. 確認とトラブルシューティング

7. まとめ

## 1. はじめに

Google Cloud Platform（GCP）でクラウドロードバランシングを利用することで、高可用性とスケーラビリティを実現するWebサービスの運用が可能です。本記事では、GCPのCloud Consoleを使用してCloud Load Balancingを設定する具体的な手順を説明します。

## 2. Cloud Load Balancingとは

Cloud Load Balancingは、GCPのロードバランシングサービスで、トラフィックをいくつかのインスタンスに効率よく分散し、サービスの可用性を高めます。利用可能なロードバランサのタイプには、HTTP(S)、TCP/SSL、UDPロードバランサがあり、それぞれ異なるシナリオに適しています。

## 3. 必要な事前準備

### 3-1. Google Cloud Platformアカウントの作成

GCPを利用するためには、まずGoogleアカウントを持っている必要があります。その後、Google Cloud Platformにアクセスし、アカウントを作成します。

### 3-2. プロジェクトの設定

GCPにログイン後、Cloud Console上で新しいプロジェクトを作成します。これにより、リソースの整理がしやすくなります。

### 3-3. リソースの準備

ロードバランサの設定を始める前に、ロードバランシング対象となる仮想マシン（VM）インスタンスを準備します。これらのインスタンスをインスタンスグループにまとめることが重要です。

## 4. Cloud Load Balancingの設定手順

### 4-1. インスタンスグループの作成

1. **Compute Engine**に移動し、「インスタンスグループ」をクリックします。

2. 「グループの作成」をクリックし、名前やゾーン、インスタンスのテンプレートを指定して、インスタンスグループを作成します。

### 4-2. ロードバランサのタイプの選択

GCPでは様々なロードバランサをサポートしており、利用ケースに応じて選択します。ここでは、HTTP(S)ロードバランサを例に進めます。

### 4-3. ターゲットプールの作成

1. **Network Services**の下にある「Load balancing」をクリックします。

2. 「Create load balancer」をクリックし、「HTTP(S) Load Balancing」を選択します。

3. 「Backend configuration」タブで、作成済みのインスタンスグループをターゲットとして指定し、ターゲットプールを作成します。

### 4-4. 転送ルールとフロントエンドの設定

1. 「Frontend configuration」タブで、ロードバランサのIPアドレスとポートを設定します。

2. これにより、トラフィックがどのポートから受け入れられるかを定義します。

## 5. ヘルスチェックの設定

ヘルスチェックを設定して、インスタンスの稼働状況を監視します。これにより、正常なインスタンスにのみトラフィックを送信できます。

1. **Health checks**で新規にヘルスチェックを作成するか、既存のものを使用します。

2. プロトコルやポート、パスを設定し、定期的なチェックを行います。

## 6. 確認とトラブルシューティング

ロードバランサが正しく設定されているか確認するため、テスト用のリクエストを送信し、期待通りにリクエストが処理されることを確認します。問題がある場合は、以下を確認します。

- インスタンスの状態やヘルスチェックの設定

- ネットワーク設定や防火壁ルール

## 7. まとめ

GCPのCloud Load Balancingは、アクセスが集中したときでも負荷を分散させることで、サービスの可用性を維持します。今回の手順に従って設定を行い、システムの信頼性を向上させましょう。ロードバランサの正しい選択と設定は、優れたパフォーマンスと信頼性につながります。適切に活用して、運用を改善してください。

GCP Cloud ConsoleでCloud Load Balancingを設定する方法

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）