# Azure Disk Storageを複数VMで共有するストレージクラスター構成

## 目次

1. はじめに

2. Azure Disk Storageとは

3. ストレージクラスター構成の必要性

4. Azure Disk Storageの種類と特徴

   1. Standard HDD

   2. Standard SSD

   3. Premium SSD

   4. Ultra Disk

5. マネージドディスクを使用したストレージの共有

6. Azure VMとDisk Storageの接続方法

7. ストレージクラスター構成の詳細手順

   1. 共有ディスクの作成

   2. VMインスタンスへのアタッチ

   3. クラスターファイルシステムの設定

8. Azure Shared Diskの活用

   1. Shared Diskの概要

   2. 構成可能なVMサイズ

9. 高可用性構成のための考慮事項

10. 共通トラブルシューティング

11. まとめ

## 1. はじめに

クラウド環境では、アプリケーションの可用性とスケーラビリティが重要視されます。特に、複数の仮想マシン（VM）で同時にストレージを共有するストレージクラスター構成は、高可用性アーキテクチャを設計する上で欠かせない要素です。本記事では、Azure Disk Storageを使用して、複数VMで共有するストレージクラスターを構成する方法について詳しく説明します。

## 2. Azure Disk Storageとは

Azure Disk Storageは、Azure VM用の永続的なブロックストレージです。信頼性が高く、スケーラブルなストレージソリューションとして、多種多様なワークロードに対応しています。

## 3. ストレージクラスター構成の必要性

運用上の理由でディスクを共有する必要があるシナリオには以下のようなものがあります。

- アクティブ/アクティブクラスター

- 高スループットのデータ処理

- データの一貫性が要求されるアプリケーション

## 4. Azure Disk Storageの種類と特徴

### 4-1. Standard HDD

- コスト効率が優れ、ラボや開発環境に適しています。

- ランダムI/Oの性能に制限があります。

### 4-2. Standard SSD

- 一般的な用途に向けたコスト効率の良いSSDオプションです。

- 一定のパフォーマンスを維持できます。

### 4-3. Premium SSD

- 高スループットと低待ち時間を提供します。

- ミッションクリティカルなアプリケーションに推奨されます。

### 4-4. Ultra Disk

- 高I/Oパフォーマンスが可能で、細かく調整することができます。

- 主要なデータベースワークロードに最適です。

## 5. マネージドディスクを使用したストレージの共有

Azureでは、マネージドディスクを用いることでストレージ全体をAzureによって管理させ、可用性と信頼性を向上させます。

## 6. Azure VMとDisk Storageの接続方法

Azure VMはAzureポータルを通じてディスクに接続されます。通常は以下の手順で接続します。

1. Azureポータルにログイン

2. 適用するVMを選択

3. ディスクのアタッチ

## 7. ストレージクラスター構成の詳細手順

### 7-1. 共有ディスクの作成

Azureポータルで「ディスクの作成」を選択し、共有ディスクを指定します。

### 7-2. VMインスタンスへのアタッチ

VMインスタンスにディスクをアタッチする際、"Shareable Disks"のオプションを使用します。

### 7-3. クラスターファイルシステムの設定

Azure Shared Diskを使用することで、複数のVMが同時に読み書きができるように設定します。よく使われるファイルシステムにはGFS2やOCFS2があります。

## 8. Azure Shared Diskの活用

### 8-1. Shared Diskの概要

Azure Shared Diskによって、最大2TBのディスクを最大10台のVMで共有できます。Shared Diskはデータの整合性を保証し、クラスタリングが可能です。

### 8-2. 構成可能なVMサイズ

Shared Diskの使用可能なVMサイズは、Azureのドキュメントで最新の情報を確認する必要があります。

## 9. 高可用性構成のための考慮事項

高可用性を達成するためには、ゾーン冗長を活用し、ディスクおよびVMを異なるアベイラビリティゾーンに配置することが推奨されます。

## 10. 共通トラブルシューティング

- 接続エラー：認証やネットワーク設定を確認

- パフォーマンスの問題：I/Oのスロットリングを監視

- 共有ディスクが認識されない：Azureポータルからの手動確認

## 11. まとめ

Azure Disk Storageを複数VMで共有することで、高可用性のシステムを構築できます。Azureの共有ディスクと適切な設定を用いることで、柔軟かつ効果的なストレージクラスターが実現します。これにより、アプリケーションの可用性とパフォーマンスが向上します。

Azure Disk Storageを複数VMで共有するストレージクラスター構成

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