# PostgreSQLの論理レプリケーション（Logical Replication）導入手順

## 目次
1. はじめに
2. 論理レプリケーションの概要
3. 前提条件
4. 導入手順
   1. PostgreSQLの設定
   2. テーブルの準備
   3. パブリッシャーの設定
   4. サブスクライバーの設定
5. テストと確認
6. 注意事項
7. まとめ

## 1. はじめに

PostgreSQLの論理レプリケーションは、リアルタイムにデータを他のデータベースに複製することを可能にする方法です。物理レプリケーションと異なり、特定のテーブルを選択的にレプリケーションすることができ、さまざまなユースケースに対して柔軟に対応できます。本記事では、PostgreSQLにおいて論理レプリケーションを設定する手順について詳しく紹介します。

## 2. 論理レプリケーションの概要

論理レプリケーションは、データベースの変更をトランザクションログから抽出し、それらを他のPostgreSQLインスタンスに適用する仕組みです。以下の特徴を持ちます。
- 特定のテーブルのみをレプリケーション可能
- トランザクションの明示的なターゲット先を指定可能
- マルチマスター設定が可能（各ノードで書き込み可能）

## 3. 前提条件

以下の条件が論理レプリケーションを導入する際の前提となります。
- PostgreSQLバージョン10以上を使用
- パブリッシャーとサブスクライバーは同じバージョンであることが望ましい
- Network latencyを考慮して適切な設計が必要

## 4. 導入手順

### 4-1. PostgreSQLの設定

1. `pg_hba.conf`の編集:
   - パブリッシャーへの接続を許可するため、`host`エントリを追加します。
   ```plaintext
   host    replication     your_user        192.168.1.0/24        md5
   ```

2. `postgresql.conf`の設定:
   - パブリケーションを有効にするため、次のパラメータを設定します。
   ```plaintext
   wal_level = logical
   max_replication_slots = 4
   max_wal_senders = 4
   ```

### 4-2. テーブルの準備

論理レプリケーションを有効にするには、テーブルに主キーが必要です。したがって、以下のSQLを使って主キーを設定します。
![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-3. パブリッシャーの設定

1. パブリケーションの作成:
   - パブリケーションとは、論理レプリケーションの送信元です。実行するSQLは以下の通りです。
   ```sql
   CREATE PUBLICATION my_publication FOR TABLE your_table;
   ```
   - 全てのテーブルを対象とする場合は次のように指定します。
   ```sql
   CREATE PUBLICATION my_publication FOR ALL TABLES;
   ```

### 4-4. サブスクライバーの設定

1. 接続テスト:
   - サブスクライバーからパブリッシャーへ接続できることを確認します。

2. サブスクリプションの作成:
   - サブスクリプションとは、論理レプリケーションの受信側です。次のSQLを実行して設定します。
   ```sql
   CREATE SUBSCRIPTION my_subscription
   CONNECTION 'host=publisher_host dbname=your_db user=your_user password=your_password'
   PUBLICATION my_publication;
   ```

## 5. テストと確認

論理レプリケーションが正しく動作していることを確認するため、データの挿入や更新がサブスクライバー上に反映されているかを確認します。SQLを使用してデータの同期状況をチェックします。

## 6. 注意事項

- ネットワーク環境によってはレプリケーション遅延が発生する可能性があります。
- サブスクライバー側のテーブルはパブリッシャー側に存在する必要がありますが、空の状態でも構いません。
- エラーログを定期的に確認し、問題が発生していないかチェックします。

## 7. まとめ

PostgreSQLの論理レプリケーションを使用することで、データの同期やバックアップを柔軟に管理できます。パブリッシャーとサブスクライバーの設定は簡単であり、適切な設定を行うことで再現性のあるデータ同期を実現できます。開発や運用の効率化に役立つ機能として積極的に活用していきましょう。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# PostgreSQLの論理レプリケーション（Logical Replication）導入手順

## 目次
1. はじめに
2. 論理レプリケーションの概要
3. 前提条件
4. 導入手順
   1. PostgreSQLの設定
   2. テーブルの準備
   3. パブリッシャーの設定
   4. サブスクライバーの設定
5. テストと確認
6. 注意事項
7. まとめ

## 1. はじめに

PostgreSQLの論理レプリケーションは、リアルタイムにデータを他のデータベースに複製することを可能にする方法です。物理レプリケーションと異なり、特定のテーブルを選択的にレプリケーションすることができ、さまざまなユースケースに対して柔軟に対応できます。本記事では、PostgreSQLにおいて論理レプリケーションを設定する手順について詳しく紹介します。

## 2. 論理レプリケーションの概要

論理レプリケーションは、データベースの変更をトランザクションログから抽出し、それらを他のPostgreSQLインスタンスに適用する仕組みです。以下の特徴を持ちます。
- 特定のテーブルのみをレプリケーション可能
- トランザクションの明示的なターゲット先を指定可能
- マルチマスター設定が可能（各ノードで書き込み可能）

## 3. 前提条件

以下の条件が論理レプリケーションを導入する際の前提となります。
- PostgreSQLバージョン10以上を使用
- パブリッシャーとサブスクライバーは同じバージョンであることが望ましい
- Network latencyを考慮して適切な設計が必要

## 4. 導入手順

### 4-1. PostgreSQLの設定

1. `pg_hba.conf`の編集:
   - パブリッシャーへの接続を許可するため、`host`エントリを追加します。
   ```plaintext
   host    replication     your_user        192.168.1.0/24        md5
   ```

2. `postgresql.conf`の設定:
   - パブリケーションを有効にするため、次のパラメータを設定します。
   ```plaintext
   wal_level = logical
   max_replication_slots = 4
   max_wal_senders = 4
   ```

### 4-2. テーブルの準備

論理レプリケーションを有効にするには、テーブルに主キーが必要です。したがって、以下のSQLを使って主キーを設定します。
```sql
ALTER TABLE your_table ADD PRIMARY KEY (column_name);
```

### 4-3. パブリッシャーの設定

1. パブリケーションの作成:
   - パブリケーションとは、論理レプリケーションの送信元です。実行するSQLは以下の通りです。
   ```sql
   CREATE PUBLICATION my_publication FOR TABLE your_table;
   ```
   - 全てのテーブルを対象とする場合は次のように指定します。
   ```sql
   CREATE PUBLICATION my_publication FOR ALL TABLES;
   ```

### 4-4. サブスクライバーの設定

1. 接続テスト:
   - サブスクライバーからパブリッシャーへ接続できることを確認します。

2. サブスクリプションの作成:
   - サブスクリプションとは、論理レプリケーションの受信側です。次のSQLを実行して設定します。
   ```sql
   CREATE SUBSCRIPTION my_subscription
   CONNECTION 'host=publisher_host dbname=your_db user=your_user password=your_password'
   PUBLICATION my_publication;
   ```

## 5. テストと確認

論理レプリケーションが正しく動作していることを確認するため、データの挿入や更新がサブスクライバー上に反映されているかを確認します。SQLを使用してデータの同期状況をチェックします。

## 6. 注意事項

- ネットワーク環境によってはレプリケーション遅延が発生する可能性があります。
- サブスクライバー側のテーブルはパブリッシャー側に存在する必要がありますが、空の状態でも構いません。
- エラーログを定期的に確認し、問題が発生していないかチェックします。

## 7. まとめ

PostgreSQLの論理レプリケーションを使用することで、データの同期やバックアップを柔軟に管理できます。パブリッシャーとサブスクライバーの設定は簡単であり、適切な設定を行うことで再現性のあるデータ同期を実現できます。開発や運用の効率化に役立つ機能として積極的に活用していきましょう。 [![image](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/issue-pro-42602.appspot.com/o/topics%2F17fa658b-53c7-4ca0-a28b-e588ed1bd371?alt=media&token=2c00afff-85ff-4428-8d15-696ab676dcb0)](https://i-ssue.com/lp/check_salary)

PostgreSQLの論理レプリケーション（Logical Replication）導入手順

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1. はじ

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