# Java IntelliJ IDEAでJUnitテストを実行する方法

## 目次

1. はじめに

2. IntelliJ IDEAの環境設定

   1. JDKの設定

   2. プロジェクトの作成

3. JUnitのインストール

   1. MavenプロジェクトでのJUnit依存関係追加

   2. GradleプロジェクトでのJUnit依存関係追加

4. JUnitテストの作成と実行

   1. テストクラスの作成

   2. テストメソッドの記述

   3. テストの実行

5. コード例

6. トラブルシューティング

7. まとめ

## 1. はじめに

JUnitはJava向けの人気の単体テストフレームワークであり、IntelliJ IDEAはそのテストを簡単に実行できる統合開発環境（IDE）です。このガイドでは、IntelliJ IDEAを利用してJavaプロジェクトでJUnitテストを設定し、実行する手順を具体的に解説します。

## 2. IntelliJ IDEAの環境設定

### 2-1. JDKの設定

IntelliJ IDEAを使用する前に、Java Development Kit（JDK）が正しく設定されている必要があります。

1. **JDKの確認とインストール**: JDKがインストールされているか確認し、`javac -version`コマンドでバージョンを確認します。インストールされていない場合は、Oracle JDKまたはOpenJDKをダウンロードしてインストールします。

2. **IntelliJ IDEAの設定**:

   - IntelliJ IDEAを起動し、トップメニューから `File > Project Structure` に移動します。

   - `Project` タブで、Project SDKをドロップダウンから適切なJDKに設定します。

### 2-2. プロジェクトの作成

1. **新しいプロジェクトの作成**:

   - IntelliJ IDEAを起動し、`New Project`を選択。

   - プロジェクトタイプとして `Java` を選択し、次に進みます。

   - 合適なプロジェクト名と保存先を設定し、`Finish`をクリックします。

## 3. JUnitのインストール

IntelliJ IDEAでJUnitを使用するには、プロジェクトにJUnitのライブラリを追加する必要があります。

### 3-1. MavenプロジェクトでのJUnit依存関係追加

1. **pom.xmlの編集**:

   - プロジェクト内の`pom.xml`ファイルを開きます。

   - `<dependencies>`セクション内に以下を追加します。

   ```xml

   <dependency>

       <groupId>junit</groupId>

       <artifactId>junit</artifactId>

       <version>4.13.2</version>

       <scope>test</scope>

   </dependency>

   ```

2. **依存関係の更新**:

   - Mavenツールウィンドウで「Load Maven Changes」をクリックして、依存関係を更新します。

### 3-2. GradleプロジェクトでのJUnit依存関係追加

1. **build.gradleの編集**:

   - プロジェクト内の`build.gradle`ファイルを開きます。

   - `dependencies`ブロック内に以下を追加します。

   ```groovy

   testImplementation 'junit:junit:4.13.2'

   ```

2. **依存関係の同期**:

   - 「Sync」ボタンをクリックして、Gradleの同期を行います。

## 4. JUnitテストの作成と実行

### 4-1. テストクラスの作成

1. **ソースフォルダの作成**:

   - `src/test/java` ディレクトリに新しいクラスファイルを作成します。

2. **新しいテストクラスの作成**:

   - IntelliJ IDEAの `File > New` から `Java Class` を選択し、テストクラス名を入力します。

### 4-2. テストメソッドの記述

1. **JUnitテストのアノテーション**:

   - クラス内にテストメソッドを作成し、`@Test`アノテーションを付与します。

   ```java

   import org.junit.Test;

   import static org.junit.Assert.*;

   public class ExampleTest {

       

       @Test

       public void testAddition() {

           assertEquals(2, 1 + 1);

       }

   }

   ```

### 4-3. テストの実行

1. **テストの実行**:

   - テストクラスを右クリックし、「Run 'ExampleTest'」を選択します。

   - または、テストメソッド上にある緑の三角アイコンをクリックして実行します。

## 5. コード例

以下にJUnitテストを利用した簡単な例を示します。

```java

import org.junit.Test;

import static org.junit.Assert.*;

public class CalculatorTest {

    @Test

    public void testAddition() {

        Calculator calculator = new Calculator();

        assertEquals("Addition should return the sum of two numbers", 5, calculator.add(2, 3));

    }

}

class Calculator {

    public int add(int a, int b) {

        return a + b;

    }

}

```

## 6. トラブルシューティング

### 6-1. テストが実行されない

- **依存関係の確認**:

  - `pom.xml`や`build.gradle`でJUnitが正しく指定されているか確認します。

- **IntelliJ IDEAのキャッシュをクリア**:

  - `File > Invalidate Caches / Restart`を選択し、IDEのキャッシュをクリアします。

### 6-2. バージョンの互換性

- **Javaバージョンの互換性**:

  - 使用しているJavaバージョンとJUnitの互換性を確認します。特にJUnit 5を使用する際は注意が必要です。

## 7. まとめ

このガイドでは、IntelliJ IDEAを使用してJavaでJUnitテストを実行するステップを詳しく解説しました。JUnitテストを実行することで、コードの品質を維持しやすくなり、バグの早期発見にも役立ちます。テスト自動化の第一歩として、ぜひJUnitを活用してください。

Java IntelliJ IDEAでJUnitテストを実行する方法

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