# AWS CloudFormationでAurora Serverlessをデプロイするテンプレート例

## 目次
1. はじめに
2. Aurora Serverless とは
3. テンプレートの概要
4. Aurora Serverless テンプレートの構造
   1. VPC の作成
   2. サブネットの作成
   3. セキュリティグループの設定
   4. ドーターベースクラスターの定義
5. テンプレートコードの詳細
6. テンプレートを利用したデプロイ手順
7. まとめ

## 1. はじめに
AWS CloudFormationは、AWSリソースをコードで記述し、クラウドリソースを簡単に管理するためのツールです。今回は、Aurora ServerlessデータベースクラスターをCloudFormationテンプレートを使ってデプロイする方法を解説します。

## 2. Aurora Serverless とは
Aurora Serverlessは、従来のリレーショナルデータベース（RDS）に対して自動スケーリングの機能を備えたサーバーレスのデータベースです。顧客は、必要に応じてデータベースをスケールアップまたはスケールダウンできます。これにより、リソースの無駄を減らし、コスト効率を向上させることが可能です。

## 3. テンプレートの概要
今回作成するCloudFormationテンプレートでは、次のAWSリソースを含みます：
- VPC
- パブリックおよびプライベートサブネット
- セキュリティグループ
- Aurora Serverless Cluster

## 4. Aurora Serverless テンプレートの構造

### 4.1 VPC の作成
VPC（Virtual Private Cloud）は、AWSリソースを配置するネットワーク環境を提供します。このテンプレートでは、VPCを作成し、Aurora Serverlessデータベースをサポートするために使用します。

### 4.2 サブネットの作成
Aurora Serverlessクラスターをホストするためのパブリックサブネットとプライベートサブネットを作成します。パブリックサブネットは、インターネットとの接続を許可し、プライベートサブネットはデータベースリソースを隔離します。

### 4.3 セキュリティグループの設定
セキュリティグループは、データベースクラスタへのアクセスを制御します。特定のポートへのインバウンドアクセスを許可することで、アプリケーションがデータベースに安全にアクセスできるようにします。

### 4.4 データベースクラスターの定義
Aurora Serverlessクラスタをデプロイするための定義を行います。必要な数のインスタンスとスケーリングオプションを設定して、データベースの自動スケーリングを活用します。

## 5. テンプレートコードの詳細
次に、CloudFormationテンプレートのコード例を示します：

```yaml
AWSTemplateFormatVersion: '2010-09-09'
Description: AWS CloudFormation template to deploy an Amazon Aurora Serverless DB Cluster

Resources:
  MyVPC:
    Type: 'AWS::EC2::VPC'
    Properties:
      CidrBlock: '10.0.0.0/16'
      Tags:
        - Key: Name
          Value: MyVPC

  PublicSubnet1:
    Type: 'AWS::EC2::Subnet'
    Properties:
      VpcId: !Ref MyVPC
      CidrBlock: '10.0.1.0/24'
      AvailabilityZone: !Select [0, !GetAZs '']
      MapPublicIpOnLaunch: true

  PrivateSubnet1:
    Type: 'AWS::EC2::Subnet'
    Properties:
      VpcId: !Ref MyVPC
      CidrBlock: '10.0.2.0/24'
      AvailabilityZone: !Select [0, !GetAZs '']

  DBSubnetGroup:
    Type: 'AWS::RDS::DBSubnetGroup'
    Properties:
      DBSubnetGroupDescription: "Subnets for Aurora Serverless"
      SubnetIds:
        - !Ref PublicSubnet1
        - !Ref PrivateSubnet1

  MySecurityGroup:
    Type: 'AWS::EC2::SecurityGroup'
    Properties:
      GroupDescription: Allow database access
      VpcId: !Ref MyVPC
      SecurityGroupIngress:
        - IpProtocol: tcp
          FromPort: 3306
          ToPort: 3306
          CidrIp: 0.0.0.0/0  # Update this with appropriate CIDR

  AuroraCluster:
    Type: 'AWS::RDS::DBCluster'
    Properties:
      Engine: aurora
      EngineMode: serverless
      DatabaseName: MyDatabase
      MasterUsername: myuser
      MasterUserPassword: mypassword
      VpcSecurityGroupIds:
        - !Ref MySecurityGroup
      DBSubnetGroupName: !Ref DBSubnetGroup
      BackupRetentionPeriod: 1
      ScalingConfiguration:
        AutoPause: true
        MinCapacity: 2
        MaxCapacity: 16
        SecondsUntilAutoPause: 300
```

## 6. テンプレートを利用したデプロイ手順
テンプレートを利用してAurora Serverlessをデプロイするための手順は以下の通りです。

1. AWSマネジメントコンソールにログインし、CloudFormationサービスを開きます。
2. 「Create stack」を選択し、「Upload a template file」オプションを選択して、ローカルからテンプレートファイルをアップロードします。
3. スタックの名前と、必要なパラメータ（例：DB名、ユーザー名、パスワード）を入力します。
4. 追加設定を確認後、「Create stack」をクリックします。

## 7. まとめ
AWS CloudFormationを使用することで、Aurora Serverlessデータベースクラスタを迅速かつ効率的にデプロイできます。このテンプレートは、基本的な構成を提供していますが、プロジェクトのニーズに合わせて拡張およびカスタマイズが可能です。Aurora Serverlessの自動スケーリングや費用効率の高い特性を活用して、データベース管理を簡素化しましょう。

このテンプレートは、AWSの公式ドキュメントを参考に構築されています。詳細な設定やカスタマイズが必要な場合は、公式リソースを参照してください。 [cv:issue_marketplace_engineer]

AWS CloudFormationでAurora Serverlessをデプロイするテンプレート例

目次

続きを読むには単価診断を受けてください（30秒）