# 初心者のためのC++ libcurl入門

## 目次

1. 1-1 libcurlとは？

2. 1-2 インストール方法

3. 1-3 C++でのlibcurlの基本的な使い方

4. 1-4 GETリクエストの実行

5. 1-5 POSTリクエストの実行

6. 1-6 エラーハンドリング

7. 1-7 認証の扱い

8. 1-8 まとめ

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### 1-1 libcurlとは？

libcurlは、URL文脈を使用してデータを転送するための広範な利用があるCライブラリです。さまざまなプロトコル（HTTP、HTTPS、FTP、FTPS、SMTPなど）をサポートしており、簡単なAPIを通じてネットワーク通信を行うため、アプリケーションに低コストでネットワーク機能を追加することができます。

### 1-2 インストール方法

Windows、macOS、Linuxなど、さまざまなOSでlibcurlを使用することができます。ここでは、主要なOSにおけるインストール方法を説明します。

#### Windows

1. [curlのウェブサイト](https://curl.se/windows/)にアクセスして、バイナリをダウンロードします。

2. ZIPファイルを解凍し、DLLファイルをシステムのPATHに含めます。

3. ヘッダーファイルとライブラリファイルを、プロジェクトのインクルードディレクトリおよびライブラリディレクトリにそれぞれ配置します。

#### macOS

```bash

brew install curl

```

Homebrewを使って簡単にインストール可能です。

#### Linux

ほとんどのLinuxディストリビューションでは、libcurlはデフォルトでインストールされています。必要に応じて、以下のコマンドでインストールすることができます。

```bash

sudo apt-get install libcurl4-openssl-dev

```

### 1-3 C++でのlibcurlの基本的な使い方

C++でlibcurlを使用するためには、まず必要なヘッダーをインクルードし、ライブラリのリンクを設定する必要があります。

```cpp

#include <iostream>

#include <curl/curl.h>

int main() {

    // libcurlのグローバル環境の初期化

    curl_global_init(CURL_GLOBAL_DEFAULT);

    CURL *curl = curl_easy_init();

    if(curl) {

        // CURLでの操作をここに書く

        curl_easy_cleanup(curl);

    }

    // libcurlのグローバル環境のクリーンアップ

    curl_global_cleanup();

    return 0;

}

```

この例では、`curl_global_init`でlibcurlの環境を初期化し、`curl_easy_init`を使用してCURLハンドルを取得しています。通信処理が終了したら、必ず`curl_easy_cleanup`を使ってハンドルを解放し、最後に`curl_global_cleanup`でリソースを解放します。

### 1-4 GETリクエストの実行

libcurlを使ってシンプルなHTTP GETリクエストを実行する例です。

```cpp

#include <iostream>

#include <curl/curl.h>

static size_t WriteCallback(void *contents, size_t size, size_t nmemb, void *userp) {

    ((std::string*)userp)->append((char*)contents, size * nmemb);

    return size * nmemb;

}

int main() {

    curl_global_init(CURL_GLOBAL_DEFAULT);

    CURL *curl = curl_easy_init();

    if(curl) {

        std::string readBuffer;

        curl_easy_setopt(curl, CURLOPT_URL, "http://example.com");

        curl_easy_setopt(curl, CURLOPT_WRITEFUNCTION, WriteCallback);

        curl_easy_setopt(curl, CURLOPT_WRITEDATA, &readBuffer);

        

        CURLcode res = curl_easy_perform(curl);

        if(res != CURLE_OK) {

            std::cerr << "curl_easy_perform() failed: " << curl_easy_strerror(res) << std::endl;

        } else {

            std::cout << readBuffer << std::endl;

        }

        

        curl_easy_cleanup(curl);

    }

    curl_global_cleanup();

    return 0;

}

```

このコードでは、`curl_easy_setopt`を使ってURL設定、書き込みのコールバック関数設定、データ受け取り用の変数設定をしています。`curl_easy_perform`を実行すると、HTTP GETリクエストが送信され、結果はコールバック関数を通じて取得されます。

### 1-5 POSTリクエストの実行

POSTリクエストは、サーバーにデータを送信する用途で使用されます。以下はC++での簡単なPOSTリクエストの例です。

```cpp

#include <iostream>

#include <curl/curl.h>

int main() {

    curl_global_init(CURL_GLOBAL_DEFAULT);

    CURL *curl = curl_easy_init();

    if(curl) {

        curl_easy_setopt(curl, CURLOPT_URL, "http://www.example.com/post");

        curl_easy_setopt(curl, CURLOPT_POSTFIELDS, "name=demo&project=curl");

        

        CURLcode res = curl_easy_perform(curl);

        if(res != CURLE_OK) {

            std::cerr << "curl_easy_perform() failed: " << curl_easy_strerror(res) << std::endl;

        }

        

        curl_easy_cleanup(curl);

    }

    curl_global_cleanup();

    return 0;

}

```

`CURLOPT_POSTFIELDS`にフォームデータを指定することで、POSTリクエストを送信します。リクエストが成功すると、指定したデータがサーバーに送信されます。

### 1-6 エラーハンドリング

libcurlを使用する際のエラーハンドリングは重要です。`curl_easy_perform`の戻り値をチェックして、エラーを処理します。

```cpp

if(res != CURLE_OK) {

    std::cerr << "Error: " << curl_easy_strerror(res) << std::endl;

}

```

`curl_easy_strerror`は、エラーコードを人間が読めるエラーメッセージに変換します。

### 1-7 認証の扱い

libcurlでの基本的な認証は以下のように扱います。例えば、HTTP Basic認証の場合：

```cpp

curl_easy_setopt(curl, CURLOPT_HTTPAUTH, CURLAUTH_BASIC);

curl_easy_setopt(curl, CURLOPT_USERPWD, "user:password");

```

`CURLAUTH_BASIC`により、基本的なユーザー名とパスワードを使って認証情報を提供します。

### 1-8 まとめ

libcurlはC++でHTTP通信を行う際に非常に強力なツールです。このライブラリを使えば、HTTPおよびその他のプロトコルを通じた通信が容易に行えます。ここではGETおよびPOSTリクエスト、エラーハンドリング、認証の基本的な使い方を紹介しましたが、libcurlはさらに詳細な機能も提供しているため、公式のドキュメントを読み、自分のプロジェクトにどう適用できるかを模索してみてください。

初心者のためのC++ libcurl入門

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1-1 libcur

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