# CodeBuildとSSM Parameter Storeを連携した環境変数管理

## 目次
1. はじめに
2. SSM Parameter Storeとは
3. CodeBuildとは
4. 連携による環境変数管理のメリット
5. SSM Parameter Storeの設定手順
   5.1 パラメータの作成
   5.2 パラメータのアクセス権限の設定
6. CodeBuildと連携するための設定
   6.1 IAMロールの設定
   6.2 ビルドプロジェクトの設定
7. CodeBuildで環境変数を利用する手順
   7.1 buildspec.ymlの設定
8. トラブルシューティング
9. まとめ

## 1. はじめに
AWS CodeBuildは、ソースコードのビルドとテストを自動化するサービスであり、ビルド中に必要な環境変数を管理することが重要です。一方、AWS Systems ManagerのParameter Storeは、アプリケーション構成や機密データの保存と管理に便利です。この記事では、CodeBuildがSSM Parameter Storeを利用して環境変数を安全に管理する方法を解説します。

## 2. SSM Parameter Storeとは
SSM Parameter Storeは、AWS Systems Managerの一部であり、システム設定や機密データをキーとバリューのペアとして保存できます。これにより、セキュリティを保ちつつアプリケーションで必要な情報を管理できます。

## 3. CodeBuildとは
CodeBuildは、AWS上で継続的にソースコードをビルドし、テストを実行するサービスです。CodePipelineと連携することで、CI/CDパイプラインとして利用可能です。

## 4. 連携による環境変数管理のメリット
CodeBuildがSSM Parameter Storeと連携することで以下のメリットがあります。
- 機密データを含む環境変数をセキュアに管理
- 変更履歴の管理やアクセス制御が可能
- 複数のAWSサービス間で環境変数を一元管理

## 5. SSM Parameter Storeの設定手順

### 5.1 パラメータの作成
1. **AWS Management Console**にログインし、**Systems Manager**を開きます。
2. 左メニューから**Parameter Store**を選択し、**Create Parameter**ボタンをクリックします。
3. 名前、タイプ、内容を入力してパラメータを作成します。例えば、APIキーを`/myapp/api_key`として保存できます。

### 5.2 パラメータのアクセス権限の設定
1. **IAMコンソール**でCodeBuildの実行ロールを選択し、**ポリシーをアタッチ**します。
2. 必要なパーミッション例:
   ```json
   {
     "Version": "2012-10-17",
     "Statement": [
       {
         "Effect": "Allow",
         "Action": "ssm:GetParameter",
         "Resource": "arn:aws:ssm:us-west-2:123456789012:parameter/myapp/api_key"
       }
     ]
   }
   ```

## 6. CodeBuildと連携するための設定

### 6.1 IAMロールの設定
- CodeBuildのビルドプロジェクトに使用されるIAMロールに、SSM Parameter StoreのGetParameterアクションを許可します。このロールはSSMパラメータへアクセスするために必要です。

### 6.2 ビルドプロジェクトの設定
- 新しいビルドプロジェクトを作成し、`Environment Variables`セクションでSSMのパラメータを含めるように設定します。
- `buildspec.yml`ファイルでパラメータを参照する準備をします。

## 7. CodeBuildで環境変数を利用する手順

### 7.1 buildspec.ymlの設定
- 以下に示すように、buildspec.ymlでSSM Parameter Storeから環境変数を取得します。
  ```yaml
  version: 0.2

  env:
    parameter-store:
      API_KEY: "/myapp/api_key"

  phases:
    build:
      commands:
        - echo "Starting build..."
        - echo "Using API Key: $API_KEY"
  ```

## 8. トラブルシューティング
- **パラメータが取得できない**: ポリシーで指定したパラメータのARNが正しいか確認します。
- **ビルドが失敗する**: CodeBuildのログを確認し、パラメータ名とIAMロールのポリシーを再確認します。

## 9. まとめ
AWS CodeBuildとSSM Parameter Storeを組み合わせると、環境変数の管理が一元化され、セキュアに取り扱うことが可能です。SSM Parameter Storeを利用することで、ビルドするコードに敏感な情報を含めることなく、信頼性の高い構成管理を実現できます。環境変数を適切に管理することで、より安全で柔軟なビルドプロセスが可能となります。 [cv:issue_marketplace_engineer]

CodeBuildとSSM Parameter Storeを連携した環境変数管理

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