PUTとPOSTの使い分けと具体例

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2025年02月15日 6:49

PUTとPOSTはどちらもHTTPメソッドの一つで、リソースを作成・更新するために使用されます。しかし、それぞれの用途や適切な使い方には明確な違いがあります。本記事では、PUTとPOSTの違いをわかりやすく説明し、具体例を交えてその使い分けを解説します。

目次

  1. HTTPメソッドとは
  2. PUTとPOSTの基本的な違い
  3. PUTとPOSTの使い分けの基準
  4. 具体例とシナリオ
    • 例1: ユーザー情報の登録・更新
    • 例2: ブログ記事の投稿・編集
    • 例3: ショッピングカートの管理
  5. まとめ

1. HTTPメソッドとは

HTTPメソッドとは、Webサーバーに対してリクエストを送る際の動作を指定するものです。主なHTTPメソッドには以下のようなものがあります。

  • GET: データを取得する
  • POST: 新しいリソースを作成する
  • PUT: 既存のリソースを更新する(または作成する)
  • DELETE: リソースを削除する

2. PUTとPOSTの基本的な違い

メソッド主な用途動作の特徴
POSTリソースの作成同じデータを複数回送るとリソースが重複する可能性がある(冪等でない)
PUTリソースの更新(場合によっては作成)同じデータを何回送っても結果が変わらない(冪等である)

冪等性(べきとうせい)とは?

冪等性とは、同じリクエストを何度送信しても、結果が変わらない性質のことを指します。

  • PUTは冪等である → 何度実行しても結果が変わらない
  • POSTは冪等ではない → 同じリクエストを複数回送ると異なる結果になる可能性がある

3. PUTとPOSTの使い分けの基準

  1. 新しいリソースを作成する場合POST
  2. 既存のリソースを更新する場合PUT
  3. リソースが存在しない場合に作成する可能性がある場合PUT

4. 具体例とシナリオ

例1: ユーザー情報の登録・更新

新しいユーザーの登録(POST)

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  • これは新しいユーザーを作成するリクエスト。
  • 同じリクエストを複数回送ると、異なるユーザーが作成される可能性がある。

ユーザー情報の更新(PUT)

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  • 既存のtaroの情報を更新する。
  • 同じリクエストを何度送っても、データが上書きされるだけで変化しない。

例2: ブログ記事の投稿・編集

新しい記事の投稿(POST)

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  • 新しい記事を作成する。
  • 何度も送信すると、同じ内容の記事が複数できる可能性がある。

既存の記事の編集(PUT)

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  • ID 123の記事を更新する。
  • 何度送っても内容は変わらない。

例3: ショッピングカートの管理

商品をカートに追加する(POST)

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  • 新しいカートアイテムを追加する。
  • 何度も送ると同じ商品が増えていく可能性がある。

カートの内容を特定の状態に変更する(PUT)

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  • カート内の商品数を「2」に設定する。
  • 何度送っても結果は同じ。

5. まとめ

  • POST: 新しいリソースの作成に使う。冪等性がないので、同じリクエストを何度も送ると異なるリソースが作られる可能性がある。
  • PUT: 既存のリソースの更新に使う(場合によっては作成も可能)。冪等性があるので、何度送っても結果が変わらない。

PUTとPOSTの違いを正しく理解し、適切に使い分けることで、APIの設計がより分かりやすく、効率的になります。

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