# Azure VPN GatewayとWindowsクライアントでのVPN設定手順

## 目次

1. はじめに

2. Azure VPN Gatewayとは

3. WindowsクライアントでのVPN接続の準備

4. Azure VPN Gatewayの設定手順

   1. 仮想ネットワークの作成

   2. VPN Gatewayの作成

   3. ローカルネットワークゲートウェイの構成

   4. 接続の作成

5. Windowsクライアント側の設定手順

   1. VPNプロファイルの作成

   2. 接続の確認とテスト

6. よくあるトラブルシューティング

7. まとめ

## 1. はじめに

Azure VPN Gatewayは、Azureのクラウドリソースとオンプレミスのネットワークをセキュアに接続するための重要なサービスです。以下では、具体的な設定手順を通じて、Azure VPN Gatewayを使用したWindowsクライアントからのVPN接続の構築方法を詳しくご紹介します。初めての方でも理解しやすいように、各ステップを丁寧に解説していきます。

## 2. Azure VPN Gatewayとは

Azure VPN Gatewayは、Azure仮想ネットワーク (VNet) への安全な接続を提供するゲートウェイ型のリソースです。このサービスは、オンプレミスのインフラとのサイト間VPNや、リモートユーザー向けのポイント対サイトVPN (P2S VPN) などのシナリオをサポートします。これにより、場所を問わず、Azureの仮想マシンやサービスに安全にアクセスすることが可能になります。

## 3. WindowsクライアントでのVPN接続の準備

VPN接続を行うためには、適切なクライアント証明書やVPNプロファイルが必要になります。ここでは、必要な準備について詳しく解説します。

### 必要な準備

- Windows PCにWindows 10または11がインストールされていることを確認

- 管理者権限があること

- AzureアカウントおよびAzureポータルへのアクセス

## 4. Azure VPN Gatewayの設定手順

### 4-1. 仮想ネットワークの作成

Azureポータルにアクセスし、「仮想ネットワーク」のセクションから新しい仮想ネットワークを作成します。必要なパラメータとして、リソースグループ、名前、地域を入力します。また、アドレス空間やサブネットを適切に設定します。

### 4-2. VPN Gatewayの作成

1. **ゲートウェイサブネットの作成**: 仮想ネットワークの「サブネット」セクションで、特別なゲートウェイサブネットを追加します。名前は「GatewaySubnet」とし、必要なCIDRブロックを選択します。

   

2. **VPN Gatewayのプロビジョニング**: 「VPNゲートウェイ」のセクションに移動し、「追加」ボタンを押します。仮想ネットワーク、ゲートウェイタイプ (VPN)、VPNタイプ (ルートベース)、スループットユニットなどの情報を入力し、作成プロセスを進めます。プロビジョニングには最大45分程度かかります。

### 4-3. ローカルネットワークゲートウェイの構成

ローカルネットワークゲートウェイを作成し、オンプレミスネットワークのアドレス空間とVPNデバイスのパブリックIPを登録します。Azureポータルの「ローカルネットワークゲートウェイ」セクションから作成を開始します。

### 4-4. 接続の作成

VPN Gatewayとローカルネットワークゲートウェイ間の接続を確立するために、新しい接続を作成します。「接続」セクションで「追加」を選択し、接続タイプを「サイト間」を選び、必要なパラメータを入力します。

## 5. Windowsクライアント側の設定手順

### 5-1. VPNプロファイルの作成

1. **VPNプロファイルの生成**: Azureポータルに戻り、ポイント対サイトのVPNプロファイルを生成します。VPNクライアントファイルをダウンロードし、VPNプロファイルをインストールします。

2. **ルート証明書のインストール**: 証明書をWindows PCにインストールします。ダウンロードしたクライアント証明書をダブルクリックし、インストールウィザードに従って進めます。

### 5-2. 接続の確認とテスト

Windowsの「設定」から「ネットワークとインターネット」に進み、「VPN」タブで新しいVPN接続を追加します。必要な情報を入力し、接続が正しく行われているか確認します。

## 6. よくあるトラブルシューティング

- **証明書エラー**: 証明書の有効期限切れや証明書の誤ったインストールを確認し、必要に応じて再発行します。

- **接続のタイムアウト**: ネットワークのファイアウォール設定やIPアドレスのホワイトリストを確認します。

## 7. まとめ

Azure VPN GatewayとWindowsクライアントを利用したVPN設定の手順を一つ一つ解説してきました。VPNは重要なセキュリティ対策の一環であり、設定の誤りがないよう、手順をしっかりと確認しながら進めてください。正しく設定されることで、安全かつ効果的なネットワーク接続が可能になります。

Azure VPN GatewayとWindowsクライアントでのVPN設定手順

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