# PostgreSQLのバージョンアップ手順と注意点（pg_upgrade使用）

## 目次

1. 前提条件と準備
   - 1-1: バックアップの取得
   - 1-2: 必要なソフトウェアの確認

2. pg_upgradeを使用したバージョンアップ
   - 2-1: pg_upgradeの概要
   - 2-2: バージョンアップ手順
     - 2-2-1: 新しいバージョンのインストール
     - 2-2-2: 現行データベースクラスタの停止
     - 2-2-3: データディレクトリの構成
     - 2-2-4: pg_upgradeの実行
     - 2-2-5: 新しいデータベースクラスタの起動

3. バージョンアップ後の確認事項
   - 3-1: データベースの動作確認
   - 3-2: 拡張機能の再インストール

4. 注意点とトラブルシューティング
   - 4-1: バージョン間の互換性
   - 4-2: トラブルシューティングのヒント

5. まとめ

## 1. 前提条件と準備

### 1-1: バックアップの取得

PostgreSQLのバージョンアップを行う前には、必ずデータベースのバックアップを取得してください。`pg_dump`または`pg_basebackup`を使用して、既存のデータを外部ストレージに保存します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 1-2: 必要なソフトウェアの確認

バージョンアップを行うためには、現在のPostgreSQLと新バージョンのPostgreSQLがインストールされている必要があります。特に、同一サーバー内でのバージョンアップの場合、異なるバージョンの`pg_upgrade`と`pg_dump`が必要です。

## 2. pg_upgradeを使用したバージョンアップ

### 2-1: pg_upgradeの概要

`pg_upgrade`は、PostgreSQLのデータベースクラスタを新しいバージョンに効率的にアップグレードするためのツールです。ファイルレベルでのアップグレードを行うため、速度が速いのが特徴です。

### 2-2: バージョンアップ手順

#### 2-2-1: 新しいバージョンのインストール

まず、新しいバージョンのPostgreSQLをインストールします。多くのOSディストリビューションでは、パッケージマネージャーを用いてインストールできます。

例:
![img](/mosaic-code.jpg)

#### 2-2-2: 現行データベースクラスタの停止

データベースクラスタを停止します。

![img](/mosaic-code.jpg)

#### 2-2-3: データディレクトリの構成

古いデータディレクトリと新しいデータディレクトリのパスを確認し、pg_upgradeを実行できるようにします。ディレクトリの所有者と権限が適切に設定されていることを確認してください。

#### 2-2-4: pg_upgradeの実行

`pg_upgrade`を実行します。`-b`オプションと`-B`オプションで、それぞれ旧バージョンと新バージョンのバイナリのパスを指定します。

![img](/mosaic-code.jpg)

#### 2-2-5: 新しいデータベースクラスタの起動

アップグレードが完了したら、新しいバージョンのデータベースクラスタを起動します。

![img](/mosaic-code.jpg)

## 3. バージョンアップ後の確認事項

### 3-1: データベースの動作確認

アップグレード後、クライアント接続を行いデータベースが正常に動作することを確認します。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 3-2: 拡張機能の再インストール

一部の拡張機能は再インストールが必要になる場合があります。`CREATE EXTENSION`コマンドを用いて拡張機能を有効にします。

## 4. 注意点とトラブルシューティング

### 4-1: バージョン間の互換性

主要バージョン間での互換性に注意が必要です。例えば、設定ファイルやSQLの文法に変更がある場合があります。PostgreSQL公式のリリースノートを事前に確認しておきましょう。

### 4-2: トラブルシューティングのヒント

pg_upgradeが失敗した場合、エラーメッセージを確認しましょう。また、必要に応じてバックアップからリストアして再度実行を試みることができます。

## 5. まとめ

PostgreSQLのバージョンアップは、データの安全性と互換性に注意しながら慎重に行うことが重要です。`pg_upgrade`を使用することで、データベースのダウンタイムを最小限に抑えた効率的なアップグレードが可能です。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# PostgreSQLのバージョンアップ手順と注意点（pg_upgrade使用）

## 目次

1. 前提条件と準備
   - 1-1: バックアップの取得
   - 1-2: 必要なソフトウェアの確認

2. pg_upgradeを使用したバージョンアップ
   - 2-1: pg_upgradeの概要
   - 2-2: バージョンアップ手順
     - 2-2-1: 新しいバージョンのインストール
     - 2-2-2: 現行データベースクラスタの停止
     - 2-2-3: データディレクトリの構成
     - 2-2-4: pg_upgradeの実行
     - 2-2-5: 新しいデータベースクラスタの起動

3. バージョンアップ後の確認事項
   - 3-1: データベースの動作確認
   - 3-2: 拡張機能の再インストール

4. 注意点とトラブルシューティング
   - 4-1: バージョン間の互換性
   - 4-2: トラブルシューティングのヒント

5. まとめ

## 1. 前提条件と準備

### 1-1: バックアップの取得

PostgreSQLのバージョンアップを行う前には、必ずデータベースのバックアップを取得してください。`pg_dump`または`pg_basebackup`を使用して、既存のデータを外部ストレージに保存します。

```bash
pg_dumpall -U postgres > all_databases.sql
```

### 1-2: 必要なソフトウェアの確認

バージョンアップを行うためには、現在のPostgreSQLと新バージョンのPostgreSQLがインストールされている必要があります。特に、同一サーバー内でのバージョンアップの場合、異なるバージョンの`pg_upgrade`と`pg_dump`が必要です。

## 2. pg_upgradeを使用したバージョンアップ

### 2-1: pg_upgradeの概要

`pg_upgrade`は、PostgreSQLのデータベースクラスタを新しいバージョンに効率的にアップグレードするためのツールです。ファイルレベルでのアップグレードを行うため、速度が速いのが特徴です。

### 2-2: バージョンアップ手順

#### 2-2-1: 新しいバージョンのインストール

まず、新しいバージョンのPostgreSQLをインストールします。多くのOSディストリビューションでは、パッケージマネージャーを用いてインストールできます。

例:
```bash
sudo apt-get install postgresql-14
```

#### 2-2-2: 現行データベースクラスタの停止

データベースクラスタを停止します。

```bash
sudo systemctl stop postgresql
```

#### 2-2-3: データディレクトリの構成

古いデータディレクトリと新しいデータディレクトリのパスを確認し、pg_upgradeを実行できるようにします。ディレクトリの所有者と権限が適切に設定されていることを確認してください。

#### 2-2-4: pg_upgradeの実行

`pg_upgrade`を実行します。`-b`オプションと`-B`オプションで、それぞれ旧バージョンと新バージョンのバイナリのパスを指定します。

```bash
pg_upgrade -b /usr/lib/postgresql/13/bin -B /usr/lib/postgresql/14/bin -d /var/lib/postgresql/13/main -D /var/lib/postgresql/14/main -U postgres
```

#### 2-2-5: 新しいデータベースクラスタの起動

アップグレードが完了したら、新しいバージョンのデータベースクラスタを起動します。

```bash
sudo systemctl start postgresql
```

## 3. バージョンアップ後の確認事項

### 3-1: データベースの動作確認

アップグレード後、クライアント接続を行いデータベースが正常に動作することを確認します。

```bash
psql -U postgres -c "\l"
```

### 3-2: 拡張機能の再インストール

一部の拡張機能は再インストールが必要になる場合があります。`CREATE EXTENSION`コマンドを用いて拡張機能を有効にします。

## 4. 注意点とトラブルシューティング

### 4-1: バージョン間の互換性

主要バージョン間での互換性に注意が必要です。例えば、設定ファイルやSQLの文法に変更がある場合があります。PostgreSQL公式のリリースノートを事前に確認しておきましょう。

### 4-2: トラブルシューティングのヒント

pg_upgradeが失敗した場合、エラーメッセージを確認しましょう。また、必要に応じてバックアップからリストアして再度実行を試みることができます。

## 5. まとめ

PostgreSQLのバージョンアップは、データの安全性と互換性に注意しながら慎重に行うことが重要です。`pg_upgrade`を使用することで、データベースのダウンタイムを最小限に抑えた効率的なアップグレードが可能です。 [![image](https://firebasestorage.googleapis.com/v0/b/issue-pro-42602.appspot.com/o/topics%2F17fa658b-53c7-4ca0-a28b-e588ed1bd371?alt=media&token=2c00afff-85ff-4428-8d15-696ab676dcb0)](https://i-ssue.com/lp/check_salary)

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