# Oracle API Gatewayのレート制限とスロットリング設定

## 目次

1. 1-1 Oracle API Gatewayとは

2. 1-2 レート制限とスロットリングの必要性

3. 1-3 Oracle API Gatewayでのレート制限設定

    - 3-1-1 レート制限の設定ステップ

    - 3-1-2 レート制限の効果と利点

4. 1-4 スロットリングの設定方法

    - 4-1-1 スロットリングの概念と実施手順

    - 4-1-2 スロットリングのベストプラクティス

5. 1-5 レート制限とスロットリングを用いたトラフィック管理

6. 1-6 まとめ

## 1-1 Oracle API Gatewayとは

Oracle API Gatewayは、APIの作成、公開、保護、監視を行うためのクラウドサービスです。このゲートウェイは、API管理の自動化とスケーラビリティを提供し、セキュリティが求められる企業環境においても信頼性と効率を確保します。

## 1-2 レート制限とスロットリングの必要性

レート制限とスロットリングは、APIの過剰使用を防ぎ、リソースの安定供給を保証するために不可欠です。これらの機能は、APIの過度なリクエストを抑制し、サービスのパフォーマンス低下を防ぎます。

### 図1: レート制限とスロットリングの重要性

| フィーチャー    | 説明                                                                 |

|------------|--------------------------------------------------------------------|

| レート制限     | 定義された時間内で許可されるリクエスト数を制限します。                                    |

| スロットリング    | 短期間に発生するリクエストの急増を緩やかにするため、一時的にリクエストのスループットを制御します。              |

APIの可用性と品質を維持し、リソースを最大限に活用するために、適切な制限設定が求められます。

## 1-3 Oracle API Gatewayでのレート制限設定

Oracle API Gatewayでは、API使用のパターンに基づいた柔軟なレート制限を設定することができます。これにより、APIを適切に保護し、不正利用やサービス拒否攻撃（DDoS）からシステムを守ります。

### 3-1-1 レート制限の設定ステップ

1. **ポリシーの作成**: Oracle API Gateway管理コンソールにアクセスし、新しいレート制限ポリシーを作成します。

2. **追加の設定**: ポリシーに許可するリクエストの数（例: 100リクエスト/分）を設定します。

3. **適用**: 作成したポリシーを特定のAPIに適用します。

この手順により、APIのリクエスト数を管理し、過負荷を防ぐことができます。

### 3-1-2 レート制限の効果と利点

レート制限の主な利点は、不正なアクセスと急激なトラフィック増に対する保護です。これはAPIの可用性を維持し、ユーザー体験を向上させます。

## 1-4 スロットリングの設定方法

スロットリングは、一時的なリクエストの急増に対する反応を遅らせる技術として、APIの安定性に寄与します。

### 4-1-1 スロットリングの概念と実施手順

1. **スロットリングポリシーの作成**: 同様に、API Gatewayでスロットリングポリシーを作成します。

2. **閾値の設定**: 特定の秒間/分間での最大リクエスト数を設定します。

3. **ポリシーの適用**: 必要なAPIに対してこのポリシーを適用し、トラフィックの急増を緩和します。

スロットリングを用いることで、短時間に発生するトラフィックによるサービスの中断を避けることができ、サーバの負荷を分散させることが可能です。

### 4-1-2 スロットリングのベストプラクティス

スロットリング設定のベストプラクティスには、ユーザーごと、クライアントごとに異なる制限を課すことが含まれます。これにより、リソースの適正利用を促進します。

## 1-5 レート制限とスロットリングを用いたトラフィック管理

レート制限とスロットリングは、APIトラフィック管理の重要な要素です。これらの設定により、APIへのアクセスを制御し、同時にサービスの継続的な品質を保証します。

### 図2: レート制限とスロットリングの効果

| パラメータ    | 効果                                             |

|-----------|------------------------------------------------|

| リクエスト遅延  | 計画的なリクエスト遅延の導入によるトラフィックのスムーズな配分                |

| サーバ負荷軽減 | サーバへの過負荷を防ぎ、システムパフォーマンスを向上させる                   |

| 可用性の向上   | 持続的なサービス供給によりユーザー満足度を向上させる                      |

適切なトラフィック管理は、ビジネス全体の効率性と信頼性に直接影響を与えます。

## 1-6 まとめ

Oracle API Gatewayのレート制限とスロットリングは、APIの安定性とセキュリティを確保する上で重要な役割を果たします。これらの技術を活用することで、効率的なトラフィック管理が可能となり、APIのサポートをより強固にすることができます。効果的な実装と継続的な監視で、サービスの品質と可用性を一貫して提供し続けることができます。



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