# Cisco IOSのSNMP設定とZabbixによる監視方法

## 目次
1. はじめに
   - 1-1. SNMPとは
   - 1-2. Zabbixとは
2. Cisco IOSでのSNMP設定
   - 2-1. 基本設定手順
   - 2-2. 詳細設定
3. Zabbixによる監視
   - 3-1. 監視の前提条件
   - 3-2. 監視設定手順
4. 設定例
   - 4-1. Cisco IOSでの設定例
   - 4-2. Zabbixでの設定例
5. トラブルシューティング
   - 5-1. 一般的なエラーと対策
   - 5-2. ログの読み方
6. まとめ

## 1. はじめに

### 1-1. SNMPとは
SNMP（Simple Network Management Protocol）は、ネットワークデバイスを管理・監視するためのプロトコルです。Ciscoルーターやスイッチをはじめ、各種デバイスで広く利用されています。このプロトコルは、主にデバイスのステータスの取得、設定の変更、デバイス管理情報の記録に使用されます。

### 1-2. Zabbixとは
Zabbixはオープンソースの監視ソフトウェアで、ネットワーク機器やサーバーの監視を行います。SNMPを使用して、さまざまなデバイスの状態を収集・分析し、異常時にはアラートを生成します。

## 2. Cisco IOSでのSNMP設定

### 2-1. 基本設定手順
Cisco IOSでSNMPを設定するには、以下の手順に従います。

1. **SNMPコミュニティの設定** 
   ```shell
   configure terminal
   snmp-server community <community-string> RO
   ```

2. **SNMPバージョンの設定**
   - SNMPv1/v2cであれば、特に設定は不要です。
   - SNMPv3の場合は、次のように設定します。
   ```shell
   snmp-server group <group-name> v3 priv
   snmp-server user <username> <group-name> v3 auth sha <auth-password> priv aes 128 <priv-password>
   ```

3. **SNMPトラップの設定**
   ```shell
   snmp-server enable traps
   snmp-server host <IP address> traps version 2c <community-string>
   ```

### 2-2. 詳細設定
- **SNMPエンジンIDの設定**: 複数のデバイスで管理を簡略化するため、固有のエンジンIDを設定するとよいでしょう。
  ```shell
  snmp-server engineID local <engine-id>
  ```

- **アクセスコントロール**: SNMPアクセスを制限することが推奨されます。
  ```shell
  access-list 10 permit <management-station-ip> 
  snmp-server community <community-string> RO 10
  ```

## 3. Zabbixによる監視

### 3-1. 監視の前提条件
ZabbixでSNMPを使用してCiscoデバイスを監視する場合、以下の前提条件を確認してください。

- Zabbixサーバーが適切にインストールされていること。
- SNMPがデバイス上で有効になっていること。
- Zabbixサーバーとデバイス間で通信が可能であること。

### 3-2. 監視設定手順
1. **テンプレートのインポート**
   - Zabbix管理画面にログインし、「Configuration > Templates」からCisco用のテンプレートをインポートします。

2. **ホストの追加**
   - 「Configuration > Hosts」で新しいホストを追加します。
   - ホスト名、グループ、インターフェース（IPアドレス）を入力し、インポートしたテンプレートをリンクします。

3. **SNMPインターフェースの設定**
   - ホスト設定内で、「SNMP」インターフェースを追加し、SNMPバージョンとコミュニティを設定します。

## 4. 設定例

### 4-1. Cisco IOSでの設定例
以下はCiscoルーターでの基本的なSNMP設定例です。

![img](/mosaic-code.jpg)

### 4-2. Zabbixでの設定例
ZabbixのUIでホストを設定する手順の一例を以下に示します。

1. **ホスト名**: MyCiscoRouter
2. **グループ**: Routers
3. **インターフェース**:
   - **IPアドレス**: 192.168.1.1
   - **タイプ**: SNMP
4. **SNMP設定**:
   - **バージョン**: 2c
   - **コミュニティ**: public

## 5. トラブルシューティング

### 5-1. 一般的なエラーと対策
- **コミュニティ文字列の不一致**: Zabbixの設定とCisco機器の設定が一致していることを確認してください。
- **ネットワークのファイアウォール**: SNMPはUDP 161番ポートを使用するため、ファイアウォール設定を確認してください。

### 5-2. ログの読み方
- Cisco機器のログを確認する場合、以下のコマンドを使用します。
  ```shell
  show logging
  ```

## 6. まとめ
本記事では、Cisco IOSにおけるSNMP設定方法と、Zabbixを用いた監視手順を詳しく解説しました。SNMPはネットワークデバイスの監視と管理において不可欠なプロトコルです。Zabbixと組み合わせて利用することで、ネットワーク状況の可視化や問題の早期発見が可能になります。設定を正確に行うことで、ネットワーク管理の効率化と精度向上が期待できます。 [cv:issue_marketplace_engineer]

# Cisco IOSのSNMP設定とZabbixによる監視方法

## 目次
1. はじめに
   - 1-1. SNMPとは
   - 1-2. Zabbixとは
2. Cisco IOSでのSNMP設定
   - 2-1. 基本設定手順
   - 2-2. 詳細設定
3. Zabbixによる監視
   - 3-1. 監視の前提条件
   - 3-2. 監視設定手順
4. 設定例
   - 4-1. Cisco IOSでの設定例
   - 4-2. Zabbixでの設定例
5. トラブルシューティング
   - 5-1. 一般的なエラーと対策
   - 5-2. ログの読み方
6. まとめ

## 1. はじめに

### 1-1. SNMPとは
SNMP（Simple Network Management Protocol）は、ネットワークデバイスを管理・監視するためのプロトコルです。Ciscoルーターやスイッチをはじめ、各種デバイスで広く利用されています。このプロトコルは、主にデバイスのステータスの取得、設定の変更、デバイス管理情報の記録に使用されます。

### 1-2. Zabbixとは
Zabbixはオープンソースの監視ソフトウェアで、ネットワーク機器やサーバーの監視を行います。SNMPを使用して、さまざまなデバイスの状態を収集・分析し、異常時にはアラートを生成します。

## 2. Cisco IOSでのSNMP設定

### 2-1. 基本設定手順
Cisco IOSでSNMPを設定するには、以下の手順に従います。

1. **SNMPコミュニティの設定** 
   ```shell
   configure terminal
   snmp-server community <community-string> RO
   ```

2. **SNMPバージョンの設定**
   - SNMPv1/v2cであれば、特に設定は不要です。
   - SNMPv3の場合は、次のように設定します。
   ```shell
   snmp-server group <group-name> v3 priv
   snmp-server user <username> <group-name> v3 auth sha <auth-password> priv aes 128 <priv-password>
   ```

3. **SNMPトラップの設定**
   ```shell
   snmp-server enable traps
   snmp-server host <IP address> traps version 2c <community-string>
   ```

### 2-2. 詳細設定
- **SNMPエンジンIDの設定**: 複数のデバイスで管理を簡略化するため、固有のエンジンIDを設定するとよいでしょう。
  ```shell
  snmp-server engineID local <engine-id>
  ```

- **アクセスコントロール**: SNMPアクセスを制限することが推奨されます。
  ```shell
  access-list 10 permit <management-station-ip> 
  snmp-server community <community-string> RO 10
  ```

## 3. Zabbixによる監視

### 3-1. 監視の前提条件
ZabbixでSNMPを使用してCiscoデバイスを監視する場合、以下の前提条件を確認してください。

- Zabbixサーバーが適切にインストールされていること。
- SNMPがデバイス上で有効になっていること。
- Zabbixサーバーとデバイス間で通信が可能であること。

### 3-2. 監視設定手順
1. **テンプレートのインポート**
   - Zabbix管理画面にログインし、「Configuration > Templates」からCisco用のテンプレートをインポートします。

2. **ホストの追加**
   - 「Configuration > Hosts」で新しいホストを追加します。
   - ホスト名、グループ、インターフェース（IPアドレス）を入力し、インポートしたテンプレートをリンクします。

3. **SNMPインターフェースの設定**
   - ホスト設定内で、「SNMP」インターフェースを追加し、SNMPバージョンとコミュニティを設定します。

## 4. 設定例

### 4-1. Cisco IOSでの設定例
以下はCiscoルーターでの基本的なSNMP設定例です。

```shell
configure terminal
snmp-server community public RO
snmp-server enable traps
snmp-server host 192.168.1.100 traps version 2c public
end
```

### 4-2. Zabbixでの設定例
ZabbixのUIでホストを設定する手順の一例を以下に示します。

1. **ホスト名**: MyCiscoRouter
2. **グループ**: Routers
3. **インターフェース**:
   - **IPアドレス**: 192.168.1.1
   - **タイプ**: SNMP
4. **SNMP設定**:
   - **バージョン**: 2c
   - **コミュニティ**: public

## 5. トラブルシューティング

### 5-1. 一般的なエラーと対策
- **コミュニティ文字列の不一致**: Zabbixの設定とCisco機器の設定が一致していることを確認してください。
- **ネットワークのファイアウォール**: SNMPはUDP 161番ポートを使用するため、ファイアウォール設定を確認してください。

### 5-2. ログの読み方
- Cisco機器のログを確認する場合、以下のコマンドを使用します。
  ```shell
  show logging
  ```

## 6. まとめ
本記事では、Cisco IOSにおけるSNMP設定方法と、Zabbixを用いた監視手順を詳しく解説しました。SNMPはネットワークデバイスの監視と管理において不可欠なプロトコルです。Zabbixと組み合わせて利用することで、ネットワーク状況の可視化や問題の早期発見が可能になります。設定を正確に行うことで、ネットワーク管理の効率化と精度向上が期待できます。 

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