Webシステムとリアル店舗でのハードウェア連携における課題と解決策

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2025年02月20日 15:46

目次

  1. はじめに
  2. コミュニケーションコストの高さ
    • メールの限界とタスク管理ツールの活用
    • スラックコネクトと電話の使い分け
    • 事業側と開発側の連携強化
  3. 複数ベンダーとのシステム連携
    • クライアント向けの分かりやすい設計
    • 抽象化と詳細設計のバランス
    • フローチャートと実際のスクリーンショットの活用
  4. 事業側との合意形成
    • 事業側の確認フロー
    • 定例会議の周知不足への対策
  5. ネイティブアプリ、Webシステム、ハードウェア連携の複雑性
    • 各システムの特性と課題
    • リアルタイム同期とデータ整合性の確保
  6. まとめ

1. はじめに

Webシステムとリアル店舗でのハードウェア連携を実施する際、多くの課題に直面しました。特に、コミュニケーションコストの高さ、複数ベンダーとのシステム連携、事業側との合意形成、システムの複雑性が主な問題でした。本記事では、それらの課題と解決策を紹介します。

2. コミュニケーションコストの高さ

メールの限界とタスク管理ツールの活用

現地の情報を取得する際、メールを利用していましたが、情報の整理や検索が難しく、**バックログやタスク管理ツール(例:JIRA, Trello, Asana)**を活用することで効率的に管理できました。

スラックコネクトと電話の使い分け

  • 記録として残したい情報 → バックログやタスク管理ツール
  • 気軽なコミュニケーションや迅速な確認 → スラックコネクト
  • 緊急時や細かいニュアンスの伝達 → 電話

特に開発者と事業側ではコミュニケーション手段の選好が異なるため、PMとして開発者へのメッセージ送信だけでなく、事業側に電話をかけてリマインドする対策を取りました。

3. 複数ベンダーとのシステム連携

クライアント向けの分かりやすい設計

今回は複数のベンダーが関わるプロジェクトだったため、クライアント向けに詳細設計を抽象化したスライドを作成し、メリット・デメリットやユーザーへの影響を分かりやすく説明しました。

抽象化と詳細設計のバランス

システム連携の難しさは、抽象度が高いと不確実性が増すことです。そのため、詳細なフローチャートを作成し、条件分岐まで明確に記述しました。

フローチャートと実際のスクリーンショットの活用

開発時にはMock(モックアップ)ではなく、実際の画像やスクリーンショットを使用し、アプリやWebのイメージを現実に近づけました。

4. 事業側との合意形成

事業側の確認フロー

開発チーム内での確認だけでなく、事業側にもレビューを依頼し、クライアント説明前に認識をすり合わせました。

定例会議の周知不足への対策

定例会議を実施しても、事業側に十分な情報共有がなされていない場合がありました。そのため、会議後の議事録を共有し、重要なポイントを個別にフォローすることで、認識のズレを防ぎました。

5. ネイティブアプリ、Webシステム、ハードウェア連携の複雑性

各システムの特性と課題

  • ネイティブアプリ:リアルタイムのデータ同期が必要
  • Webシステム:ブラウザ依存の挙動
  • ハードウェア端末:通信遅延やエラー時の処理

リアルタイム同期とデータ整合性の確保

データの一貫性を保つため、APIのレスポンス時間を短縮し、キャッシュ戦略を導入しました。また、ハードウェア端末のログを収集し、問題発生時のデバッグを容易にしました。

6. まとめ

Webシステムとリアル店舗でのハードウェア連携は、コミュニケーション、システム設計、データ整合性といった多くの課題がありました。しかし、

  • 適切なツールの使い分け
  • フローチャートとスクリーンショットの活用
  • 事業側との合意形成
  • API最適化とログ収集

などの対策を講じることで、スムーズな開発と導入が実現しました。今後も技術と運用の両面から改善を続けていく必要があります。

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# システム連携
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