GoogleDataAPIを使ったスクロール深度の計測方法

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2024年12月17日 3:55

ユーザーがどの程度ページをスクロールしているのか(スクロール深度)を計測することで、コンテンツのエンゲージメントやページの改善点を把握できます。Google Analytics Data API(GoogleDataAPI)を活用すれば、スクロールイベントデータを効率的に取得し、分析することが可能です。本記事では、GoogleDataAPIを使用してスクロール深度を計測する方法を解説します。

必要な準備

スクロール深度を計測するためには、以下の準備が必要です:

  1. Google Cloudプロジェクトの設定
  2. サービスアカウントの作成
  3. Google Analytics APIの有効化
  4. Node.js環境のセットアップ
  5. Google Analytics 4(GA4)でスクロールイベントを設定

Google Cloudプロジェクトの設定

Google Cloud Consoleで新しいプロジェクトを作成し、GoogleDataAPIを使用する基盤を整えます。

サービスアカウントの作成

サービスアカウントを作成し、Google Analytics APIに必要な権限を付与します。JSON形式の認証キーをダウンロードして保存します。

Google Analytics APIの有効化

Google Cloud Consoleで「APIとサービス」 > 「ライブラリ」に移動し、Google Analytics Data APIを有効にします。

Node.js環境のセットアップ

Node.jsを利用してデータを取得します。以下のコマンドで必要なライブラリをインストールしてください:

img

Google Analytics 4(GA4)でスクロールイベントを設定

Google Analytics 4では、デフォルトでscrollイベントが自動的に計測されます。ただし、計測が有効であることを確認してください:

  1. GA4の設定で「拡張計測機能」が有効になっていることを確認。
  2. イベントレポートにscrollイベントが表示されていることを確認します。

スクロール深度のデータ取得手順

ここでは、GoogleDataAPIを使用してスクロールイベントscrollの発生回数を取得する手順を紹介します。

必要なライブラリのインポート

Google Analytics Data APIを使用するためのライブラリをインポートします。

img

クライアントの初期化

サービスアカウントキーを使用してクライアントを初期化します。

img

スクロールイベントデータ取得のクエリ作成

以下のコードでは、scrollイベントの発生回数を取得します。

img

データの出力と解析

取得したデータをコンソールに出力し、ページごとのスクロール深度イベントを確認します。

img

実行結果の例

以下のようなデータが取得できることが期待できます:

img

スクロール深度データの活用例

  1. コンテンツのエンゲージメント評価: ページごとのスクロールイベント数を分析し、ユーザーがどこまでコンテンツを読んでいるかを把握。
  2. ページ改善: スクロールが途中で止まるページを特定し、CTA(コールトゥアクション)やコンテンツ配置を最適化。
  3. A/Bテストの効果測定: スクロール深度を指標として、デザインやコンテンツの改善効果を評価。

例えば、ページAのスクロール数がページBより2倍多い場合、ページAのコンテンツ構成やデザインを他のページに展開することでエンゲージメントを向上できます。

他の手法との比較

Google AnalyticsのウェブUIでもスクロールイベントのデータは確認できますが、APIを利用することで次のようなメリットがあります:

  1. 効率性: データ取得を自動化し、定期的なレポート作成が可能。
  2. 柔軟性: ページごとのフィルタリングやカスタマイズ分析が容易。
  3. 統合性: 他のBIツールやシステムとデータを統合し、深いインサイトを得ることが可能。

まとめ

GoogleDataAPIを活用すれば、スクロール深度データを効率的に取得・分析し、コンテンツのエンゲージメント向上やページ改善に役立てることができます。この記事の手順を参考に、データドリブンなアプローチでユーザー体験を最大化しましょう。

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