【Linode Kubernetes Engine完全ガイド】ウェブ開発を変革する革新的PaaSのすべて
2024年12月08日 12:26
今、ウェブ開発には欠かせないとも言える「クラウドサービス」を利用することが当たり前になってきました。クラウドサービスを利用することで、サーバーの管理や運用にかかる手間やコストを大幅に削減することができるだけでなく、スケーラビリティの高いサービスを提供することも可能になりました。その中でも注目を集めているのが、コンテナオーケストレーションツールの1つである「Kubernetes」です。今回は、そのKubernetesを利用したPaaSサービスである「Linode Kubernetes Engine(以下、LKE)」について詳しく解説していきたいと思います。
まずはじめに、LKEとはどのようなサービスなのかをご紹介いたします。LKEはLinode社が提供する、Kubernetesを利用したPaaSサービスです。LKEを利用することで、Kubernetesのクラスターを簡単に構築することができます。また、Linode社のインフラストラクチャーを利用することで、高いパフォーマンスを実現しながらコストを抑えることができます。
LKEの特徴は以下の通りです。
LKEを利用することで、Kubernetesのクラスターを簡単に構築することができます。LKEのコンソール上で、いくつかの設定を行うだけで、Kubernetesマスターノードやワーカーノードを自動的に作成することができます。
LKEでは、クラスター管理に必要な作業を大幅に簡略化しています。例えば、ノードの追加や削除、アップグレードなどの作業をLKEのコンソール上で行うことができます。また、KubernetesクラスターのバージョンアップもLKEのコンソール上で簡単に行うことができます。
LKEでは、Linode社のインフラストラクチャーを利用することで、高い信頼性とセキュリティを実現しています。また、LKEではデフォルトでTLS通信を利用するため、データの安全性も確保されています。
LKEでは、Kubernetesのワーカーノードを自動的にスケールさせることができます。これにより、アクセスの急増にも柔軟に対応することができます。
LKEの料金は、クラスターのタイプやノードの数に応じて異なります。基本的には、Kubernetesのクラスターを構築するためのリソース料金と、Linode社のインフラストラクチャーを利用するための料金がかかります。LKEでは、従量課金制を採用しており、必要に応じてリソースを追加することができます。
それでは実際に、LKEを利用してKubernetesのクラスターを構築してみましょう。ここでは、LKEのコンソール上でクラスターを構築する方法と、Terraformを利用してクラスターを構築する方法の2つをご紹介します。
まずはLKEのコンソール上で、クラスターを構築する方法をご紹介します。
まずはじめに、Linodeの公式サイトからアカウントを作成します。アカウント作成後、ログインしてください。
ログイン後、画面左上の「Create」ボタンをクリックし、「Kubernetes Cluster」を選択します。クラスター名やリージョン、ノードの数などを入力し、「Create Cluster」ボタンをクリックします。数分待つと、Kubernetesのクラスターが作成されます。
クラスターが作成されたら、LKEのコンソールに表示されるコマンドを利用して、kubectlをインストールします。
kubectlがインストールされたら、LKEのコンソール上で表示されるコマンドを利用して、クラスターに接続します。
クラスターに接続できたら、次はPodをデプロイしてみましょう。例えば、以下のようなPodの定義ファイルを作成します。
この定義ファイルを保存した後、以下のコマンドを実行することで、Podをデプロイすることができます。
Podがデプロイされたら、次はアクセス方法を確認してみましょう。LKEのコンソール上で表示されるコマンドを利用して、NodePortを確認します。
NodePortが確認できたら、ブラウザーで「http://NodeIP:NodePort」にアクセスすることで、Nginxのデフォルトページが表示されることを確認できます。
次に、Terraformを利用してクラスターを構築する方法をご紹介します。
まずはじめに、Terraformをインストールします。インストール方法は公式サイトを参考にしてください。
Terraformを利用するためには、Linodeのアクセストークンが必要になります。Linodeのコンソール上で、アクセストークンを作成し、環境変数に設定します。
次に、Terraformの設定ファイルを作成します。例えば、以下のような内容のファイルを作成します。
設定ファイルが作成できたら、Terraformを実行します。Terraformの設定ファイルがあるディレクトリで、以下のコマンドを実行することで、クラスターが構築されます。
クラスターが作成されたら、LKEのコンソールに表示されるコマンドを利用して、kubectlをインストールします。
kubectlがインストールされたら、LKEのコンソール上で表示されるコマンドを利用して、クラスターに接続します。
クラスターに接続できたら、先ほどと同様に、Podをデプロイしてみましょう。
Podがデプロイされたら、NodePortを確認し、アクセス方法を確認します。Terraformの設定ファイルでは、80番ポートと443番ポートを開放しているため、ブラウザーで「http://NodeIP:NodePort」にアクセスすることで、Nginxのデフォルトページが表示されることを確認できます。
ここまでLKEの概要や始め方についてご紹介してきましたが、ここではLKEを利用するメリットとデメリットについて詳しく解説していきたいと思います。
LKEを利用することで、以下のようなメリットを得ることができます。
LKEを利用することで、Kubernetesのクラスターを簡単に構築することができます。特に、初心者やKubernetesに慣れていない人でも、LKEのコンソール上で簡単にクラスターを作成することができるため、手間や時間を大幅に削減することができます。
LKEでは、Linode社のインフラストラクチャーを利用することで、高いパフォーマンスを実現しながらコストを抑えることができます。また、従量課金制を採用しているため、必要に応じてリソースを追加することで、コストをより細かく管理することができます。
LKEでは、Kubernetesのワーカーノードを自動的にスケールさせることができます。これにより、アクセスの急増にも柔軟に対応することができます。また、LKEのコンソール上で行うことができるため、手間や時間を大幅に削減することができます。
LKEでは、Linode社のインフラストラクチャーを利用することで、高い信頼性とセキュリティを実現しています。また、デフォルトでTLS通信を利用するため、データの安全性も確保されています。
一方で、LKEには以下のようなデメリットもあります。
現在、LKEは米国東部(アトランタ)と米国西部(ダラス)の2つのリージョンでのみ利用可能です。そのため、他のリージョンを利用したい場合は、LKEを利用することができません。
LKEでは、利用できるノードの種類が限られています。そのため、より高性能なノードを利用したい場合は、別のサービスを利用する必要があります。
LKEでは、利用できるリソースに制限があります。そのため、大規模なシステムを構築したい場合は、別のサービスを利用する必要があります。
ここでは、LKEを利用した事例をいくつかご紹介します。
LKEを利用することで、高いパフォーマンスを実現しながら、コスト
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