【事例あり】IoTとは?5つのできることや関わる仕事についてもシンプルに解説

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2023年12月04日 5:36

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IoTとは、モノのインターネットという意味の言葉です。身の回りのモノをインターネットに繋げる仕組みや考え方を指します。

では、IoTは世の中でどのように役立っているのでしょうか。本記事では、IoTでできることやIoTに関わる仕事について解説します。

なお、本記事では以下のようなことがわかります。

  • IoTについて
  • IoTでできること
  • IoTエンジニアについて
  • IoTエンジニアに必要な資格

IoTとは「あらゆるモノがインターネットに接続される仕組みや考え方」

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IoT(アイオーティー)とはInternet of Thingsの略称です。意味は「モノのインターネット」で、あらゆるモノがインターネットに接続される仕組みや考え方を指します。

今までは、インターネットに繋げられるものといえばPCやスマホなどに限られていました。しかし、現在ではPCやスマホ以外にもあらゆるモノがインターネットに接続できるようになっています。たとえば、家電や車、建物など。

こうした「モノとインターネットを接続する」という考え方や技術がIoTです。ではIoTは、身の回りではどのように活用されているのでしょうか。

IoTが活用されている事例

IoTが活用される事例は多く存在します。

たとえば、スマートロック。自宅のカギとスマホを接続させることで、外出先からもカギの開け閉めの状態が確認できます。万が一カギをかけ忘れた場合でも、遠隔で施錠できるため便利です。

こうしたスマートロックは、IoT化したカギと言えるでしょう。

また、IoTは生活のなかだけではなく業務でも活用されています。

たとえば、農薬の自動散布システム。今までは、人間が「畑に農薬を撒く」という業務を行っていました。そこで農薬散布ドローンを活用すれば、無人で「畑に農薬を撒く」という業務を行えます。

また、ドローンをIoT化させることで、まだ農薬を散布していない場所を割り出したり、気候や気温を考慮して農薬を散布することも可能です。

このように、IoTはさまざまな場所で役に立っています。

IoTのセキュリティ面に関して

IoTは便利ですが、問題点もあります。

その1つがセキュリティ面。

IoTは、インターネットを通してさまざまな情報を入手、送信する仕組みです。スマートロックの場合、「カギがかかっている」という情報をインターネットを通してスマホに送信します。

「インターネットを通す」という仕組み上、不正利用や情報漏えいなどのリスクが考えられるでしょう。たとえば「カギがかかっていない」という情報を不正に抜き取られたら、自宅に侵入されるリスクが高まります。

こうした問題を防ぐため、IoTを発展させると同時にセキュリティ問題の解決にも取り組まないといけません。

このように、開発側にはセキュリティ面の強化が課題として挙げられています。

とはいえ、セキュリティ対策が必要なのは開発側だけではありません。利用者側にも対策は必要です。

たとえば、以下のとおり。

  • パスワードの管理に気を付ける
  • 機器を捨てるときは初期化する
  • サポートが充実しているかを確かめる

開発側、利用者側の両方からセキュリティ対策をすることで、安心して利用できるようになるというわけです。

IoTでできること5つ

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IoTでできることは以下の5つです。

  • 作業を自動化できる
  • コストの削減ができる
  • その場にいなくてもモノを操作できる
  • データを集めて改善に繋げられる
  • その場にいなくてもモノの状態を知れる

1つずつ解説します。

作業を自動化できる

IoTによって、あらゆる作業が自動化できます。

スマートロックの場合は、カギの開け閉めの自動化です。たとえば、利用者がドアから5m離れたら自動で施錠する、反対に利用者がドアから5m以内に近づくと自動で開錠するなど。

これは「利用者の位置を把握する機能」と「施錠開錠をする機能」が連動することで自動化しています。カギのかけ忘れというトラブルが起こりにくいうえに、カギを出し入れしなくて良いため、両手が塞がっていても便利です。

コストの削減ができる

IoTによって身の回りのモノの自動化が進めば、業務にかかるコストを削減できます。

前の節で、IoTによって作業が自動化されると説明しました。今まで人間が行ってきたことを自動化できるため、その分の人件費が削減できます。

たとえば農業の場合、今まで人間が散布していた農薬をドローンに散布させることで、その分の人件費を削減できます。ドローンのメンテナンス費用がかかりますが、人件費に比べると安価です。

また、自動化によってヒューマンエラーを防ぐことも可能。今までは、不注意による農薬の散布し忘れや過度な散布によって、商品がダメになることも珍しくありませんでした。自動化することでヒューマンエラーを無くすことができ、事故やミスの処理にかかる費用も削減できるでしょう。

その場にいなくてもモノを操作できる

IoT化したモノは、インターネットを介して遠隔からの操作が可能です。おそらく、IoTにおいて最も知られている機能でしょう。

なお、スマートロックの遠隔での施錠開錠はこちらに該当します。スマホからの指示をインターネットを介してカギに伝えることで、外出先でもカギの開け閉めが可能になるというわけです。

カギのかけ忘れを防げたり、カギの取り出しが不要になったりする点がメリットだと言えます。
データを集めて改善に繋げられる
IoT化したモノを利用することで、利用データが蓄積されます。スマートロックの場合「何時に出かけることが多い」「何時に帰宅することが多い」というデータです。

蓄積されたデータは分析してその後に活かせます。たとえば、品質改善や新しいサービスの開発、AIの機械学習など。

スマートロックで例を挙げます。「利用者は毎日7:00に出かけることが多い」という情報があれば、7:00に施錠がされていなかったら「カギの閉め忘れしているのでは?」と利用者に伝えることが可能。その際、利用者が外出先にいたとしても、遠隔操作で施錠できます。

こうしたデータの活用ができることも、IoTのメリットと言えるでしょう。

その場にいなくてもモノの状態を知れる

IoT化したモノの状況は、離れた場所からでも知ることができます。

今までは、自宅のドアを施錠したかどうか忘れた場合、自宅に戻って確認するしかありませんでした。しかし、カギをIoT化しておけば、離れた場所でもスマホを確認することで施錠開錠の状況が一目でわかります。万が一施錠し忘れていても、遠隔で施錠できるので安心です。

IoTを活用する仕事は「IoTエンジニア」

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この記事では、これまでIoTについて深掘りしてきました。そんなIoTを活用した仕事には、IoTエンジニアが挙げられます。

IoTエンジニアとは、IoTに関する製品を開発したりIoT製品を使えるように環境を整えたりする仕事です。たとえば、インターネットに接続して動画サービスが見られるテレビを開発したり、遠隔で施錠開錠できるカギを作ったりするなど。

この章では、そんなIoTエンジニアについて深掘りします。

IoTエンジニアの年収

IoTエンジニアの年収は300万〜400万円ほどです。しかし、IoTエンジニアにもさまざまな職種があるため、IoTエンジニアになったからといってその年収が保証されるとは限りません。場合によっては、平均よりも下がることもあるでしょう。とはいえ「IoTが流行している」「人材が少ない」などの理由から、エンジニアのなかでは比較的高い年収となっています。

また、IoTエンジニアの年収はスキルや経験があるほど高くなります。たとえば、IoTエンジニアとしての経験が3年以上ある人の年収は500万〜700万円ほどです。場合によっては、1,000万円以上の年収になることもあるでしょう。

IoTエンジニアになる方法

IoTエンジニアになる方法には、さまざまな方法があります。そのなかでもおすすめは、プログラミングスクールや大学、専門学校などで知識やスキルを身につける方法です。

なお、未経験の場合は、初めからIoTについて学ぶのではなく、プログラミングについての基礎知識から学びましょう。

また、実務経験なしでいきなりIoTエンジニアになるのは難しいので、まずはシステムエンジニアとして経験を積むことをおすすめします。経験を積むなかで、IoTに関する知識を身につけ、最終的にIoTエンジニアになれる企業に転職してください。

また、IoTエンジニアになれる企業へ就職しやすくする方法として資格の取得も挙げられます。資格については次の節で解説しています。

IoTエンジニアが扱う3つのプログラミング言語

IoTエンジニアが扱うプログラミング言語は以下の3つです。

  • Java
  • C言語
  • Python

これらの言語には以下のような特徴があります。

言語特徴
Javaセキュリティ面で利用されることが多い。多種多様なハードウェアに対応可能なので、IoTでは多くの場面で利用される。
C言語機械への指示を出せる。組み込み系で利用されることが多い。
Python人工知能の開発に利用される言語。人気があるうえに初心者でも取得しやすい。

これらの言語を扱えるようになることで、幅広い分野で活躍できるIoTエンジニアになれるでしょう。

IoTエンジニアが取得しておきたい資格5選

IoTに関する資格は数多く存在します。そのなかでも、IoTエンジニアが取得しておきたい資格は以下の5つ。

  • IoT検定
  • IoTシステム技術検定
  • ECHONET IoT MASTER
  • ワイヤレスIoTプランナー検定
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験

これらは、IoTに関する知識やスキルを持っていることを証明できる資格です。それぞれ難易度や対象者が異なるため、自分の能力を把握して取得する資格を選びましょう。

優秀なIoTエンジニアになるために必要な5つのスキル

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  • 組み込み系のスキル
  • ネットワークのスキル
  • セキュリティのスキル
  • AIのスキル
  • スマホアプリのスキル

組み込み系のスキル

IoTエンジニアになるには、組み込み系のスキルが必要。組み込み系とは、家電や車などのなかにあるコンピュータを制御するためのシステムです。組み込み系のスキルを身につけないと、モノをインターネットに接続することができません。

また、組み込み系のスキル以外にも、IoT化するハードウェアそのものの知識も必要です。

ネットワークのスキル

IoTはモノをインターネットに接続する技術。そのため、ネットワークの知識が必要です。

近年では、一口に「接続方法」と言ってもさまざまな種類が存在します。たとえば、Wi-FiやBluetooth、5Gなど。現在では無線接続かつ高速回線が主流なため、これらに関する知識は必要になります。

セキュリティのスキル

IoTは、インターネットを介して情報をやりとりします。セキュリティ対策がされていないと、インターネットを介して悪意ある攻撃を受けるかもしれません。場合によっては、不正利用されたり個人情報を抜かれる恐れがあります。

こうしたセキュリティ面での被害を抑えるためにも、セキュリティ対策は必須です。

AIのスキル

IoT製品を使うことで、あらゆるデータを取得できます。たとえば、利用者の行動パターンや不具合が起きる頻度など。これらの情報を分析するのはAIの仕事です。分析したデータや機械学習によって成長したAIは次の製品を開発する際に活用されます。

こうした背景から、AIのスキルは必要だと言えます。

スマホアプリのスキル

IoT製品の多くはスマホで操作します。そのため、さまざまな場面で活躍をしたいのであればスマホアプリのスキルは必要です。

せっかく良いIoT製品を開発しても、スマホアプリで操作しづらかったら満足度は上がりません。快適に利用してもらうためにも、スマホアプリのスキルは身につけておくべきです。

まとめ

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IoTとはInternet of Thingsの略称。「モノのインターネット」という意味で、あらゆるモノがインターネットに接続される仕組みや考え方を指します。

昨今、IoTが話題になっていますが、これはできることが増えて世の中が便利になるからです。たとえば、作業の自動化やコストの削減、遠隔からのモノの操作など。

なお、こうしたIoTに関する製品を開発する仕事がIoTエンジニアです。プログラミングスキル以外にも、組み込み系のスキルやセキュリティのスキル、AIのスキルなどが必要になります。IoT業界が活性化していることもあり、需要の高い職種です。

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